夜に駆ける 3 A.M × N.K (ページ14)

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小話ページ14

「なんか・・・凄い体験した気分。」

「・・・・・和也さ、勘違いしてると思うんだけど、

　和也会社の人に全然嫌われてないよ？」

「え、そんなことないですよ。」

「まあ確かに、和也に対してブツクサ言ってる人もいたけど、
　あれは仕事が出来る和也に嫉妬してただけ。

　女性社員も和也の可愛い姿に嫉妬してたんだよ。」

「でも、後輩とかも全然近寄ってこないですし・・・・」

「それは、和也の姿が神々しくて近寄れなかったの！」

「えぇ、何それ・・・・・・・でも、大学の時だって「でもでも多すぎ！

　考えてごらん？本当にいじめあってた？」

「だって、凄い遠巻きに見られてましたし、グループワークでペアになった時も
　少し手触れたらキャー！って言われたりしましたし、

　と思ったら突然沢山の人に囲まれて『可愛い』『ファン』だとか連呼されて・・・・・

　・・・・・・・・・・・・・あれ？」

「それ、和也の勘違い説ってことも・・・・・・」

「ありえる・・・・・・？うわぁ、マジかー。勘違いで人生棒に振ったのかー・・・・。」

「ははっ・・・・・・ま、俺は結果オーライだけど。

　和也がその人生を歩んでくれたから、俺は和也に出会えたんだし。」

「もうっ・・・・・・でも、ありがとうございます。少し、自信がついてきました。」