今日:18 hit、昨日:29 hit、合計:1,773 hit
小｜中｜大
🏵️12 ページ13
.
「そ、その……。あ、ある漫画のね。カップリングの話だよ。……」
最後のあがきでそこで言葉を切ってみるけど、
「それだけじゃねえだろ」
そう言って続けろと促される。
今も手を差し込まれていることでてきている、シャツの隙間から空気が入ってきて、すこしだけスースーする。
「それだけ、だよ」
目を逸らしてそう口にすれば、誤魔化そうとして言葉を濁して逃げようとした私を責めるように、リヴァイ君の手のひらが少し上にずれた。
「ッ！……ごめ、……ちゃんと言う！」
こうなれば仕方ない。
諦めて全て話してしまおうと、覚悟をきめる。
本人が、それについてどう思うかは、この際もう考えないことにした。
「その……。リ、リヴァイ君が関わってることでね……えっと、エレリっていうのは──」
「それは知ってる」
「え……」
「さっき調べたからな」
言いにくい事を続けようとして、被せるように言われた言葉に驚く。
調べたのなら聞く必要はない。
その事が知りたいわけじゃないなら、彼は一体何が聞きたいというのか……。
私の疑問を察したのか、彼は口を開いた。
「俺が聞いてるのは、お前がそれをどういう経緯で知ったのかということだ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kokubyaku | 作成日時：2024年3月13日 16時
