. ページ7
.
JH
一般的に見てもこの業界の中でも目を引くであろう整った容姿。
綺麗な子だなと思ったが、どうやらそれは俺一人じゃなかったらしい。
思春期真っ只中の人の心の声がよく聞こえた。
テイリヒョンとほとんど変わらない身長に、内蔵はあるのかと疑うような薄っぺらいシルエット。
掴んだら折れてしまいそうな手足に、
身体のラインの柔らかさ、
今俺が見えてるもの、彼女のどの部分をとっても完璧な女の子。
女の子 としてこのグループでデビューが許されなかった俺の親友と、女の子 としてこのグループに必要とされた彼女。
同じ名前を持った二人がこうしてNCTに編成されるのはきっと偶然ではないんだろう。
なぜこのグループでのデビューしか許されなかったのか、はたまた彼女がうちのグループを選んだのか、聞いてみないと分からないけどおそらく前者。
JN「そんな怖い顔しないの」
ただでさえ愛想がないんだから と聞き捨てならない一言までサラッと笑顔で言ってくるジャニヒョン。
人並に愛想は良くしてるつもりだし、怖い顔もしてないのでぜひ訂正して頂きたい。
JH「怖い顔はしてないでしょ」
JN「いや、お前はたまに危ない顔してるよ」
JH「危ない顔、？」
MK「ねぇヒョンたち話聞いてる？」
JH「え？あぁ、うん」
HC「もう！ジェヒョニヒョン聞いてなかったでしょ！！」
ヘチャンに指摘されてふと周りを見渡すといつの間にかマークの隣にいたはずのあの子の姿がない。
JH「あれ？あの子は？」
DY「さっき出ていっただろ」
JH「どこに？」
DY「だから！レッスンって言ってただろ！」
いや知らないし。
ドヨンイヒョンだって予想以上に可愛い子がきて慌ててたくせによく言うよ。
TY「で、ジェヒョンはどう思う？」
JH「あの子のこと？」
TY「そう」
JH「どうって別に」
JN「別に？」
JH「選ばれたからここに来たんでしょ？」
HC「わぁ.....さすがジェヒョニヒョン」
彼女にとっても望んだデビューではないことは明らかなのに、それを俺たちが責めるような真似をするのは違うと思うから。
俺たちは会社から選ばれてこの場所にいる。
あの子も俺たちと同じように選ばれてこの場所にきた。
よく考えれば分かる。誰も悪くないのだ。
俺たちに、性別なんて関係ない。
そう思えるのは、親友の逞しい背中を見てきたからで間違いないんだろう。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナカム(プロフ) - あさん» ほんとですか！ジャニさん意外とキーパーソンなんです^^ (2022年6月19日 20時) (
レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - hanaさん» ドヨンさんのプロアイドルな感じ大好きなんです！笑 (2022年6月19日 20時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 読み進めるたびにジャニさんに惚れてしまう、、 (2022年6月18日 10時) (レス) @page19 id: d6ffc1910c (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - わあああ。テオちゃんのお話感慨深い上にルムメのドヨンからの言葉はとても響く…テオちゃん頑張れ！ (2022年6月18日 3時) (レス) @page31 id: 0d997ffe25 (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - ゆさん» 前作からありがとうございます！！ぜひ期待してください、、、笑 (2022年6月6日 23時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナカム
| 作成日時：2022年5月5日 22時
