キ ス は カ ク テ ル の 味【JM】

十 九 杯 ページ19

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" ピンポーン "









久しぶり、とは言っても三日ぶりのテヒョンの家


少しインターフォンを押すことに緊張したけど、数秒後にドアが開いた



やっぱり、インターフォンは確認しないみたい


三日しか経ってないんだから、変わらないのも当たり前なのかも








TH ｢え…A？｣



『ごめんね、いきなり来て。私も話がしたいと思って』



TH ｢ほ、ほんとに、？｣







嬉しそうに、私の好きだった純粋なテヒョンの姿を見て、思わず笑みが溢れた


玄関の中に入ると、テヒョンの匂いがした



もしかしたら、私はずっとテヒョンの匂いを纏ってたのかもしれないから気づかなかったけど、テヒョンの匂いってこういうだったって思い出した


今の私は、ジミンの匂いを纏っているから








TH ｢…えっと、まず、この前は本当にごめん。確かに、あれは浮気だった｣








驚いた

テヒョンが認めると思ってなくて、ただただ違うと言い張るものだと思っていた







TH ｢もう女の子全員の連絡先も消したし、…俺にはAしかいない｣







不思議なもので、一度本気で好きになった相手の言葉は、全部信じるようになっている

テヒョンを、信じたい



だけど今の私にはジミンがいる







TH ｢…ダメ、かな｣



『…ううん、ダメじゃないよ』








負けてしまった

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