第五十八訓 ページ10
『あー、あー、エイリアンに告ぐ。お前は完全に包囲されている、無駄な抵抗はやめて大人しく投降しなさーい』
今、僕達は大江戸信用金庫前にいる。周りにはパトカーが何台も止まっており、一般人が入らないようにと規制線が張ってある。
警告として呼びかけると総悟君は僕からメガホンを取った。
沖田「故郷のお袋さんも泣いてるぞ!
そんなえいりあんにする為に産んだんじゃないってな!」
『いやどーいうえいりあん?』
それアレだよね?ドラマの常套句だよね?
沖田「えいりあんだろーが人間だろーが母ちゃん泣かす奴は最低だ。
ねぇ、お袋さん。何か言ってやってください」
お袋さん?え?来てんの?どこ?
山崎「えぇ!?来てんの!?お袋さん来てんの!?」
ガチャ、とパトカーの扉が開き中から出てきたのはエイリアンの着ぐるみを着た近藤さんだった。
……あぁ、うん知ってる、何もツッコまないよ…
近藤「お母さん、もう知らないから…
お母さん、三年前のあの日から息子はもう居ないものだと…」
ドガァッ
と、パトカーに近藤さんが轢かれた……いや仮にも局長轢くってどういうことよ。
土方「えいりあんがなんぼのもんじゃい!!」
原田「なんぼのもんじゃい!!」
山崎「いやえいりあんじゃないからコレ!」
中から出てきたのは十四郎君と原田君だった。
『…………はぁ』
ホントは僕もボケなきゃいけないんだろうけどさ、流石に無理だよ。渋滞してんのは無理だって…
山崎「あ!!誰か出て来るぞ!!」
ザキ君の声で我に返り、銀行の方に目を向けると黒いシルエットが見えた。
沖田「構え!」
万が一に備えてバズーカを用意する。
そして銀行の自動ドアが開いた。
中から出てきたのは…
「いいから来いってんだよ。アレだ、マロンパフェ食わしてやっから、な?」
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春菊(プロフ) - きゃりーさん» きゃりーさん、コメントありがとうございます。なるべく早く更新できるように頑張ります (2023年1月3日 22時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - いつも楽しく小説を読ませていただいています。主様のペースで頑張ってください!更新楽しみに待っています。 (2023年1月3日 22時) (レス) @page34 id: 6e7a74487c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春菊 | 作成日時:2022年10月29日 22時