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第三十五訓 ページ36

『おじさーん、いちご飴一つ!』



「はいよっ!
嬢ちゃん、真撰組かい?お疲れ様だな」



『いやーただのサボりだよ。それに嬢ちゃんなんて呼ばれる歳でもないし』



そう返しつつ、実は少し嬉しかったりもする。



「そんな事ねェさ。ハイいちご飴」



『そりゃどうも、はいお代』



「まいどっ」



気分を良くしながら僕はいちご飴を一口かじる。
やっぱりいちご飴っていいよね。食べやすいし、見た目も可愛いし、美味しいし…
りんご飴も好きだけど口を大きく開けないと食べづらいからね。



ドォォン



音につられ、空を見上げると色とりどりの花火が上がっていた。その美しさに思わず目を奪われる。



『……綺麗…』



「おお、凄いな!」



「そりゃそうだろ。江戸一番のからくり技師の平賀源外が携わってるからな!」



「どうりで凄いわけだ」



隣からそんな話しが聞こえた。
…平賀って、聞いた事あるな。確か…



ガシャンッ!



『うわっ、えっ危なっ』



咄嗟に後ろからきた攻撃を避けた。
辺りを見渡してみると、



『からくり…?』



襲ってきたのはからくりだった。
周りの人たちは悲鳴を上げ、逃げて行く。



『……なるほどね』



彼奴はその為に江戸にきて源外さんをけしかけたのか。
大方、高みの見物でもしてんのかな。



『ま、三郎君の復讐って名目かな』



とりあえず目の前のからくりを片付けようか。
刀を振り上げ、からくりに斬り込んでいく。




























『とりあえず片付いたかな』



あれから数分経ち、辺りはからくりの残骸だけとなった。
意外と脆かったな…



『…………それにしても、覗き見なんてする奴じゃ無かったのに、珍しいね』



そう声をかけ後ろを向くと、月明かりと屋台の明かりに照らされた紫煙が燻った。

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きよはなぴ(プロフ) - 春菊さん、申し訳ありません。私への返信を削除してはいただけないでしょうか?それと、もう、画像をアップする事は不可能だと思います。私はアカウントを削除する予定なのですが、あまり記録を残したくなくて…。身勝手で申し訳ありません (1月17日 17時) (レス) id: 94e1f59240 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 春菊さん» なるほど、そういう事でしたか。謝罪は大丈夫ですよ。私が原作を持っていなくて疑問に思っただけですので (11月5日 16時) (レス) id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
春菊(プロフ) - 壊さん» 銀さんと再会して意識が変わったのではないかと思い、最初の主人公との再会では過激派攘夷浪士と書きました。誤解を招いてしまっていたのならすみません。 (11月5日 16時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
春菊(プロフ) - 壊さん» 懐さんコメントありがとうございます。私個人の解釈なのですが、第一巻の土方さんの登場時持っていたチラシに「過激浪士」と書かれているのと、同じく第一巻でターミナルを爆発させるための爆弾を持っていた事から (11月5日 16時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 桂って穏健派攘夷志士じゃ無かったんですか? (11月5日 13時) (レス) @page3 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春菊 | 作成日時:2022年10月8日 1時

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