第三十二訓 ページ33
それからそよ姫はちゃんと戻ってきた。今は僕が車で送り届けている最中。
まぁ、まさか僕と2人になりたいからって理由でこうなるとは思わなかったな…
『それで、どうしたんですか?』
そよ「少しAさんとお話したかったんです」
『そうですか。あ、じゃあ聞いてもいいですか?』
そよ「!はい…!」
僕が質問するとそよ姫は嬉しそうに返事をした。
『今日は僕に会う前、何処に行ってたんですか?
神楽ちゃんの事だから結構かぶき町の事は詳しいと思うんですが』
そよ「いろんな所に行きましたよ!まずは…」
・
そうして僕はそよ姫からいろいろな話を聞いていた。
そよ「あとは、“とばく”とか“ぱちんこ”に行きました!」
『えっ?』
賭博?パチンコ?え?
そよ「何か変、でしたか?」
『あっ、いやいや。続けてください』
そよ「それから教えてもらった事があるんです」
『教えてもらった事?』
………………おかしいな。嫌な予感しかしない。
そよ「“やんぐ”というものを教えてくれました。いろいろな場所に連れて行って、一杯ひっかけて“らぶほてる”という所に行くんだって」
『!?!?』
ヤング!?ラブホテル!?神楽ちゃんなんて事覚えてんの!?
『ち、ちなみに、神楽ちゃんは誰から聞いたとか言ってました?』
絶対、100%アイツだろうけど、また違う可能性も…
そよ「えーっと、あ、“銀ちゃん”さんです!」
違う可能性を考えていた僕の希望は、そよ姫の一言によって打ち砕かれた。
っていうか女の子になんて事教えてんの!?
そよ「あ!話してたら着きましたね!」
『そ、そうですね…』
とりあえず車を降り、僕は門の前までそよ姫を連れて行った。
そよ「あの、Aさん!」
『なんですか?』
そよ「その、Aさんが良ければ私と、お友達になってくれませんか?今日のこと…私、すごく嬉しくて…」
『…もちろんですよ』
そよ「…!ありがとうございます!」
そう言って嬉しそうにそよ姫は城へ帰った。
ものすごい爆弾発言を落として。
『ねぇ、沖田君』
僕はそばに来ていた沖田君に話かけた。
沖田「なんですかィ?」
『明日、朝半休取るって十四郎君か近藤さんに行ってくれない?』
沖田「…………分かりやした」
翌日、僕は銀時を〆に万事屋へ向かった。
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きよはなぴ(プロフ) - 春菊さん、申し訳ありません。私への返信を削除してはいただけないでしょうか?それと、もう、画像をアップする事は不可能だと思います。私はアカウントを削除する予定なのですが、あまり記録を残したくなくて…。身勝手で申し訳ありません (1月17日 17時) (レス) id: 94e1f59240 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - 春菊さん» なるほど、そういう事でしたか。謝罪は大丈夫ですよ。私が原作を持っていなくて疑問に思っただけですので (11月5日 16時) (レス) id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
春菊(プロフ) - 壊さん» 銀さんと再会して意識が変わったのではないかと思い、最初の主人公との再会では過激派攘夷浪士と書きました。誤解を招いてしまっていたのならすみません。 (11月5日 16時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
春菊(プロフ) - 壊さん» 懐さんコメントありがとうございます。私個人の解釈なのですが、第一巻の土方さんの登場時持っていたチラシに「過激浪士」と書かれているのと、同じく第一巻でターミナルを爆発させるための爆弾を持っていた事から (11月5日 16時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - 桂って穏健派攘夷志士じゃ無かったんですか? (11月5日 13時) (レス) @page3 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春菊 | 作成日時:2022年10月8日 1時