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デュース
「そっちは何かあったか?」
鏡の間を探索して数十分経った。
A
「棺の裏とか、鏡の周り、
部屋の端っこも見たけどなかったよ」
エース
「俺も特にそれっぽいものはないかな、
グリムはどう?」
グリム
「ふなぁー!! 助けて欲しいんだゾ〜!」
A
「ん? 上からグリムの声が…」
上を見上げると、
グリムが真っ逆さまに吊るされていた。
よく見ると、
白い飾りのような物が足に絡まっている。
デュース
「あいつ、何やってるんだ?」
エース
「何したらそうなるわけ?」
グリムを見上げながら、呆れたように言う。
A
「あぁどうしよ、登れるやつ、はしご、はしご」
推しが困っている、早く助けないと…
私はそう思い、はしごを探す。
エース
「ここにはしごがあるわけないでしょ」
グリム
「誰でもいいから助けるんだゾ〜!!
頭に血がのぼる〜!!」
エース
「しょうがねーな、1つ貸しだぜ? グリム」
エースはそう言うと、
マジカルペンをグリムに向ける。
エースが魔法をかけようとした瞬間、
グリムの足に絡まっていたものが取れた。
グリム
「ふなぁー!!! 落ちるー!!!」
グリムは涙目になりながら垂直落下していく。
A
「グリム! つかまって!」
私はグリムをしっかりと受け止めた、
はずだった…
頭で受け止めてしまい、同時に激痛が走った。
痛っっった!!! 真上過ぎたわ…
A
「グリム、大丈夫?」
痛い所をさすさすと片手で撫でながら、
グリムの無事を確認する。
「………」
A
「あれ? グリム?」
グリムからの返事がない。
周囲を見渡すと、グリムがどこにもいない。
それどころか、
エースとデュースもいなかった。
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ダブルブェ(プロフ) - こうめさん» こうめさん、ありがとうございます! 頑張ります! (2021年2月14日 14時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
こうめ - 続きを全裸待機 (2021年2月13日 23時) (レス) id: ed55d3266f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダブルブェ | 作成日時:2020年12月17日 21時