【twst】ただ推しのSSRが当たっただけなのに！！！

2-17 (休み時間) ページ39

1時間目の授業が終わり、私達は廊下に出た。



ジャック
｢次の授業苦手なんだよな…鼻にくる｣



エペル
｢そっか、次は魔法薬学だね｣



グリム
「なぁデュース、俺達は何だゾ？」



デュース
｢次の授業は…飛行術だ！｣



ん？ 確か、運動着必要だったような…



私はそう思って、エペルを見る。



エペル
｢僕の事を見てどうしたの？｣



エペルはちょこん、と首を傾ける。



うっ…可愛いぃ…



私は可愛さのあまりに胸を抑えた。


エペル
｢ど、どうしたの!? 胸が痛いがか？｣



エペルは慌てた様子で私を見る。



うっ…突然の方言…可愛いっ



エペルの可愛さでそのまま胸をギュッと握りしめる。



A
｢エペル、お願い！ 運動着貸して欲しい！｣



エースとデュースは同じクラスで運動着を使う。
ジャックは背が高いため、ジャックの運動着を着たらブカブカになるだろう。

その結果、消去法でエペルしか頼れる人はいなかった。



エペル
｢良いよ。その代わり、今度一緒に昼食を食べて欲しんだけど…いいかな？｣



エペルは少し上目使いで私の目を見る。



A
｢うん！ もちろん！ 喜んで！｣



そんなん、行くに決まってるじゃないですか！
推しの誘いですよ！ 行きますとも！



エペル
｢じゃ、僕が更衣室に届けに行くよ｣



エペルは私の返事を聞いて、嬉しそうに笑う。



A
｢ありがとう…必ずお礼します！｣



エペル
｢じゃ、急いで行ってくるね！｣



エペルはそう言って、走って行った。



ジャック
｢そろそろ魔法薬学の更衣室だ、またな｣



A｢またね！｣
デュース｢あぁ、またな｣
エース｢はいよー｣
グリム「またな」



ジャックは魔法薬学の更衣室の扉を開け、
入っていった。



A
｢それにしても、飛行術か…楽しみだなぁ｣



空を飛ぶと思うと、心がワクワクした。
きっと、推し達を見渡せるのだろう。

私は空から推し達のやり取りを見て、
ニヤニヤするのだ。



エース
｢お前、朝あんなにヘトヘトになって、飛行術の授業大丈夫かよ｣



デュース
｢最初にグラウンド、10週するぞ｣



そうだったわ、どっかのパソストで見たわ


渡り廊下を歩いていると、
他の生徒よりもずば抜けて背が高い2人と
その間にメガネをかけている人が
向こうから歩いている事に気がつく。

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