検索窓
今日:6 hit、昨日:23 hit、合計:122,955 hit

2-14 ページ36

ジャック
「動物の動きを知りたい時は、耳の向き、視線、しっぽ、表情をよく見ろ」



A
「わかった。肝に銘じとくよ」



私がそう返事すると、再びジャックは背を向けて歩き出した。



ジャック
「あと…お前の洞察力は、なかなか良かった…卑怯な手もあったけど」



ジャックが背中越しで話す。
卑怯な手と言われて、黒歴史を思い出す。



A
「も、もしかして、見てたの!? あの恥ずかしい演技見てたの!?」



ジャックの背中に向けて言った。



ジャック
「あれ演技だったのか?あまりにも似合いすぎて気づかなかった」



A
「え、じゃエースとかデュース達にも最初から…」



ジャック
「それは安心しろ。俺だけ最初から見てた」



A
「よ、良かった〜。って最初から見てた!?」



ジャック
「し、仕方ねぇーだろ!たまたま目に映ったんだ!」



私はジャックの腕にしがみついた。



A
「忘れてください! 忘れてください!私の黒歴史忘れてください!」



そんな私に、ジャックは困った表情を浮かべる。



ジャック
「……わかった。忘れる」



その言葉を聞いて、安堵した。
掴んでいた手を離す。



A
「良かったぁ〜、ありがとう。ジャックは優しいね」



ジャック
「やっぱり忘れねぇ」



彼は呆れたような表情をしていた。



A
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」



私は再び彼の腕を掴みながら懇願(こんがん)した。



A
「優しいって言わないから!忘れてください!」



ジャック
「俺は忘れたくないけどな」



A
「え?」



聞き返そうとすると、ジャックがピタリと止まる。



ジャック
「教室に着いたぞ」



私の声が聞こえなかったのか、ジャックは躊躇(ためら)いなく教室の扉を開けた。

聞こえていなかったなら仕方ないなと思いながら気にしないようにする。

無事にグリムを連れ戻せた。皆のおかげで。



皆にお礼言わないとな〜



そう思いながら、私は教室に入っていった。

2-15→←2-13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ:twst , , トリップ   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アルト(プロフ) - ヤバい好き(突然の告白)1-19のおなかがなる場面で自分もおなかがなって「あれ?運命?(は?)」と思いました()更新頑張って下さい! (2021年6月6日 22時) (レス) id: a93e709eaf (このIDを非表示/違反報告)
ダブルブェ(プロフ) - えびたろーさん» えびたろーさん、ありがとうございます!!!!(クソデカボイス)そんなに言われると、照れちゃいます(/ω\*) (2020年11月20日 19時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
えびたろー(プロフ) - ややややややばいですほんとに好きすぎる泣やばい……好きです!!!!((クソデカボイス (2020年11月19日 23時) (レス) id: 57d8f81140 (このIDを非表示/違反報告)
ダブルブェ(プロフ) - えびたろーさん» えびたろーさん、ありがとうございます!!!上手く伝わって良かったです、ほっとしました!!!初めて言われたので嬉しいです!!!ありがとうございます!!すっごい長編になりますが頑張ります(`・ω・´)ゝ (2020年11月19日 13時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
えびたろー(プロフ) - ダブルブェさん» 待って下さい(><)泣めっちゃ丁寧にありがたうございます!!!!今試してみたのですが出来ました!めっちゃ優しくて 作品だけじゃなくてダブルブェさんのことももっと好きになりましたぁぁぁ好きです!! (2020年11月18日 21時) (レス) id: 57d8f81140 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ダブルブェ | 作成日時:2020年10月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。