◆Story...10 ページ11
・
すたすた、と歩きだす私の横を
(人3)は、何が面白いのか、にこにこ笑ってついてくる。
それどころか、
勝手に自分のことを話し始めた。
・
「で、そいつがさー」
「･･･、」
・
そんな話に 耳を傾けてしまう私は
そうとう重症だろう。
きっと今日は疲れたんだ、早く帰って寝よう･･･。
そんな事を考えていた時。
(人3)が、ピタリと話すのをやめて
いきなり私の手を引いて、走り出した。
私は訳が分からなくて
(人3)に引きずられるように、走った。
・
・
・
「(人3)･･･っ、待って!
な、何が起こったの･･･ﾊｯ」
「Aちゃんの馬鹿!」
「はぁ?」
・
いきなり何を言うかと思えば
"馬鹿"とか言われて
・
「後ろからつけられてたの!気付かなかった!?」
「は、ぁぁぁ!?」
・
付けられてた、だぁ?
嘘に決まってる。
本当、何だよ。意味がわからない。
・
「嘘、つけ･･･」
「本当だって!
まじ焦ったわ〜、あああ俺情けねぇ･･･」
・
へた、と座り込む姿を見ると
多分 本当だったのだろう。
びっくりしたのか、怖かったのか
私は、(人3)に手を差し伸べて
まったくなんて事を言ってしまったんだ。
・
「･･･ありがとう。
明日も、送ってよね。」
・
(人3)は、驚いたように私を見たが
ぶわぁっ、と一瞬で笑顔になって
私の手を、力強く取って
"うん!"って、元気に言った。
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104(プロフ) - まじで素晴らしいです！！ (11月20日 19時) (
レス) @page30 id: 23a0e4c400 (このIDを非表示/違反報告)
たまち - ヤバい最後のとこ 感情移入しすぎてヤバかった(語彙力) (2020年4月18日 0時) (レス) id: 2384b40b81 (このIDを非表示/違反報告)
アラジン - 元彼の性格が、元彼に似てます！！ (2020年1月17日 20時) (レス) id: d6092fc1ee (このIDを非表示/違反報告)
yuunii2012(プロフ) - 今回もすっごい面白かった！！林檎ちゃん天才よー！ (2013年5月28日 12時) (レス) id: 6b8da6d556 (このIDを非表示/違反報告)
★☆しなもんクッキー☆★(プロフ) - 完結おめでとうございます！林檎さん、お疲れ様でした(*^^*)面白かったです。またの小説をお待ちしております*．＊…* (2013年5月24日 19時) (レス) id: 95d8a5bf1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2013年4月14日 14時
