リトル・ヒアー III (ページ6)

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106dB ページ6

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Your side

｢ねえわく、｣

湧｢なにー｣

｢…ありがとう、｣

ずっとね、ずっと言いたかったんだ

｢わくが10人11脚誘ってくれなかったら、わたしきっと前みたいにね、

自分のきもち言えないままだったと思うの

しかたないって諦めて、やれるはずのこともやりたいこともやらないままで。｣

だからね、

｢きらきらした世界をわたしに見せてくれて
ありがとう。

ゴールした瞬間、今までみた景色の中で
いちばん輝いてたの。｣

いつか見た大きな虹よりも、

3人で行った、晴れた日の海よりも。

ずっとずっと、光って見えたんだ。

わくの笑顔くらい、眩しいほどに。

湧｢…じゃあ俺も。

勝手にチーム入れちゃったしやりづらかったかなってずっと思ってたんだけど、、

がんばってくれてありがとな｣

｢がんばりたくなったんだもん。…みんながいたから。｣

湧｢そっか。…それなら良かったわ。｣

｢みんなにもね、ありがとうって言いたいんだ

たくさんたくさん。｣

湧｢そうしな、きっと馬鹿みたいに喜ぶよ(笑)｣

｢ふふ、｣

そろそろ行くか、ってわくが歩き出した先。

向かおうとしてるそこには、さっきのメンバーのみんながいて。

にこにこと手を振ってくれる姿に、心がほかほか温かくなった

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