検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:122 hit

4 ページ5

入間と出会ってから2年程たち、私は17歳になった。普通にクラスメイトとも仲良く過ごし、先生からの評価も上々だ。
そんな私に心配事が1つ。


『入間、何処に行ったんだ…』

そう、入間の姿が暫く見えないのだ。
彼は家庭の都合上、既に色んなとこで働いたり生活したりしていて1ヶ月ほど見かけない時もあるが、そういう時は必ず事前に私に伝えてくれている。

なのにここ3ヶ月は一切の音沙汰無しだ。


『…嫌われちゃったのかな……』

何か、彼の気に障ることをしてしまったのかもしれない。お節介過ぎたのだろうか…またなのか……せっかく友人と呼べる人が出来たのに、また…。


昔の記憶が頭をよぎる。

前世の話だ。中学校での休み時間に御手洗に行った時、個室の1つを使っていた私は聞いてしまった。


「Aってさなんかウザくない?」

「え、分かる!私もめっちゃ思ってた。」

「だよね〜!お節介っていうか余計なお世話っていうか」

「いい子ちゃんぶってる感じするよね」

頭を鈍器で殴られた様だった。
この会話をしていたのはいつも仲良くしてた2人だったのだから。

そうか、そうな風に思われてたのか…
暫く個室に籠った後、その日は仮病を使って早退した。

その日以降、余り学校に行かなくなった。


…勘違いをしてしまったのかもしれない…本当は、私のお節介に迷惑していたのかも…。

いや、入間は優しい…きっとそんな事は思っていない…でも…。


この日は夜中まで自問自答を続け、気付いたら眠りについていた。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スカッシュ | 作成日時:2024年3月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。