乾青宗は妹を取られたくなくて必死な様子です【2】

開幕 ページ1

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一月往ぬる





二月逃げる





三月去る











お正月からの日々はあっという間に過ぎ、

気付けば道端の木々が暖かい春の色を纏っていた。












ーーーーーー



青「A、今日の入学式お兄ちゃんも行くからね」

『え？来てくれるの？』

青「当たり前だよ。Aの新入生代表の挨拶見に行かなくちゃ」



洗面所で忙しそうに身支度をするA。

そのAを愛おしそうに見つめる青宗。





『よし、準備出来た。変な所ない？』

青「ないよ。大丈夫、頭の先から足の先まで全部可愛い」

赤「A、青宗に聞いてもこう答えるだけだからお姉ちゃんのとこおいで。確認してあげる」



青「本当の事じゃん…。てかさっきから外がうるさい。絶対あいつらだろ」

青宗が少しイライラしながら玄関の扉を開けると、そこには佐野達の姿が。



佐「あ、青宗さん…。どうも」

青「家の目の前とか近所迷惑なんだけど、ていうかそもそも…」



『もうお兄ちゃん！万次郎達に絡まないの！』

『おはようみんな！わざわざ迎えに来てくれてありがとね』



佐「おはようA、今日も可愛い」

龍「お〜新しい制服似合ってんな」

羽「はぁ、可愛い。可愛いすぎる…」

三「迎えくらい気にすんなって。いくらでもするよ」


バイクで迎えに来た佐野、龍宮寺、羽宮、三ツ谷の4人。




『そういえば圭介と千冬は？』

佐「あいつらは場所取りしてる。最前取るって張り切ってた」

『も〜なにそれ、普通親がやる事だよ？』







楽しそうに笑うA。

佐野達もそんなAを見て和やかな笑顔を浮かべる。







新しい制服に身を包み、これからの高校生活に期待を膨らませる。






これからAが待ち付けるのは平和で幸せに満ちた高校生活か、はたまたトラブルメーカー達による波瀾万丈な高校生活か。

















高校生編、開幕

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