乾青宗は妹を取られたくなくて必死な様子です【1】

お花見 ページ5

乾青宗の朝は遅く、休みの日に起きる時は大体10時過ぎ。

階段を降りてリビングに向かいAの所に行こうとしたが、Aが見当たらない。


青「姉貴、A何処に居るか知らない？」

赤「おはよう青宗、Aならさっき出掛けたよ」

青「俺聞いてないんだけど」

赤「知らないよそんなこと。男の子が迎えに来てたし青宗に言いたくなかったんじゃない？」


青(男！？Aは男と遊びに行ったのか！？もしかしてまた万次郎達じゃないよな…)


赤「迎えに来てた子かっこいい子だったよ。たれ目でピアス付けてて。バイクの後ろにA乗せて行っちゃった。…いいなぁ、私もお花見行きたい」

青「Aはお花見に行ったのか！？」

赤「う、うん。お花見楽しみだなぁって言ってた」



お花見と聞いて急いで出掛ける支度をする青宗。



赤「…青宗、もしかして着いて行くとか言わないよね？」

青「まさか、俺がそんな事する筈がない。ただココと一緒に花見に行くだけだ」


それを聞いて呆れる赤音。

赤(青宗、絶対一くんと尾行するじゃん。あの2人Aの事になるとすごい必死になるからな…。まあ可愛くて可愛くて取られたくない気持ちも分かるけどさ…)


しかしそんな赤音の気持ちなんて知らない青宗は九井に電話する。

青「ココ！Aが大変だ、今すぐ家に来てくれ」





そして電話の10分後、家のチャイムが鳴る。


九「イヌピー！Aが大変ってどういう事だ！」

青「話はバイクに乗りながらだ。とにかく急ぐぞ」


青宗はバイクの後ろに九井を乗せると猛スピードでバイクを走らせた。

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