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マイキーside
静かにゆっくり自分の思いを言葉にする。
目の前の彼女はただ黙って俺の話を聞いていたが、途中から何かを考える様子になり、
「マイキー、私の事探してくれてありがとう。私も会いたかったよ……。でもね、私ずっと手紙書いてたよ。マイキーから手紙来なくなっても…ずっと……」
不思議そうな顔をしながら話すA…。
その時ふと俺の頭の中にある人物の顔がよぎった。
''一条翔''
最近の翔の行動を思い返してみると、何故か納得出来た。あの男ならやりかねない。…それにしてもあんな昔から牽制されていたなんて…。
ひとり納得していると、未だに「おかしい…」と考え込む様子のA。
ここで一条翔の名前を出して、あいつの本性を暴いてやりたいところだが、Aの悲しむ顔を見たくない。
それに俺に関わっても良い事はないから、離れていた方が正解だったのかもしれない…。
まあ、今となってはもう二度と手放すことは出来ないが。
矛盾した意見の自分に小さく笑うと、彼女の手を取る。
「今はまた会えたからなんでもいい。…それより今度2人で行きたい場所がある。付き合ってくれるか…?」
少し緊張しながらそう言うと、
「………それってデートのお誘い?」
と上目遣いで恥ずかしそうに聞いてくる。
はぁぁ、…こんなの一体どこで覚えてきたんだよ。…まあ、こんな綺麗な人をほっとく男なんていないよな、きっといっぱい経験あるんだろうな、と複雑な気持ちになる。
せめてもの仕返しにと
「そう、デートのお誘い」
と真剣な顔で言うと、みるみる頬が赤く染る彼女。そして目を逸らし俯きながら、「お誘い受けます…」と可愛らしい声で答える。
え…こんな顔もするのか…
思わぬ反応に驚いていると、スマホの着信音が部屋に響く。
俺のスマホだ。名前を見ると「九井 一」の文字。
仕方なく出ると、「一条翔が遅すぎる、とただ今部屋に向かいました。すみません。」と。
全く、あいつは待ても出来ないのか…
まあ今日は自分も色々と限界だからこれくらいで帰るとするか。次の約束も出来たことだし…
そう思い、Aの手を優しく取り、部屋を出た。
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ふるぽて(プロフ) - きなりんごさん» きなりんごさんコメントありがとうございます!クソデカボイスで好きと叫んで頂けて嬉しいです! 物語は終わってしまいましたが、たまにでいいので読みに来てみてくださいね^^ (2021年11月30日 20時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
ふるぽて(プロフ) - しゅが〜さん» しゅが〜さんコメントありがとうございます!実はLINEの返信を待つシーンが自分の中でも結構お気に入りなんです^^こんな駄作でも素敵だと言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2021年11月30日 20時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
きなりんご - え、スッキいいいいいいい(クソデカボイス) (2021年11月18日 17時) (レス) @page20 id: 0cb8f7fc33 (このIDを非表示/違反報告)
しゅが〜 - めっちゃ好きです! LINEの返信くるの待ってるの可愛い過ぎるし、想像したらめっちゃ笑えますw こんな素敵な作品ありがとうございます! (2021年11月14日 10時) (レス) @page10 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふるぽて | 作成日時:2021年11月11日 20時