反社になって再会するとは【東リべ】

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マイキーside




相変わらず綺麗だな…と思いながらAを見つめる。

今日のAはあのパーティーの時に着ていた黒のドレスとは違い、ベージュの上品なワンピースに身を包んでいる。お世辞ではなく、世界で一番綺麗だ。触れてしまえば消えてしまうんじゃないかと思うくらい儚く、愛らしい、俺の大切な人。

また会えたのが嬉しすぎて、柄にもなく見惚れていると、座る場所で揉め始める三途と灰谷兄弟。

騒がしいな…そもそもAの座る場所なんて、俺の隣一択だろ。

そう思い俺も行動に出るが、翔の一声で場が収まってしまった。せっかく俺の隣に座ってもらおうと思ったのに…。ていうかもっと上手く殺気を隠せよ。だだ漏れ過ぎて三途辺りがピリピリしてるじゃねえか。
まあいい、確かにこれ以上Aとの貴重な時間を無駄にする訳にはいかない。そう思い口を開く。




「それでは梵天と一条製薬との顔合わせを始める」














顔合わせといっても食事会みたいなもんだ。今回はただAに会うため用意したと言っても過言ではないし。

そして食事をしながら軽く仕事の話もする。今後の取引の大まかな予定やら、お互いの組織の話。そして最近力をつけている組織の話など。


一番驚いたのが、Aが今後積極的に裏の仕事に関わるという話だ。ここに来る前に九井が「一条製薬が代替わりを考えているかもしれない」と言っていたが、本当のようだな。

しかしよく翔が許したな…あいつの事だ、裏に手を回しまくって何がなんでもAを関わらせないようにすると思っていたのに…


まあ、Aを危険な目に合わせたくないと思っているのは翔だけじゃない。俺を含めここにいる全員同意見だろう。少しでも怪しい動きをした組織は皆殺しだ……






…はっ、そういえば連絡先！こうやって直接顔を見るのもいいが、やっぱりメッセージのやり取りはしたい。


「そういえばA、最近忙しかったのか？パーティーの後、メッセージ送ったのに返信がこなかったが…」

そう言うと、俺に続いて

三途「そうだぞA！せっかく俺サマがメッセージを送ったのに未読無視するなんて！」

蘭「竜胆なんて夜遅くまでスマホと睨めっこしてたんだからね〜」

竜胆「ばっ！おい！言うなよ！それに俺だけじゃなくてみんなもだろ！！」

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