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翔side




アラームの音で目を覚ます…
もう朝か…

重たい体を起こし、自分の身支度を済ませ、キッチンへと向かう。そして冷蔵庫を開け、家政婦が買ってきた食材を見て朝ご飯を考え作り始める…。

もうそろそろ出来るな…お嬢を起こしに行かないと。あと聡さんは朝ご飯いらないから、部屋に珈琲を届けに行くか。



まずは最初に聡さんの部屋に向かう。

「聡さんおはようございます。珈琲をお持ちしました。」

そう言うと、部屋の中から入っていいぞ、と聞こえる。
デスクの上に珈琲を起き、失礼しますと部屋を出ようとすると

「昨日のパーティーはどうだった?」



…私は顔色ひとつ変えずに
「特に問題はありませんでした。お嬢は挨拶回りをしっかりこなしてましたよ」

そう答えると、

「そうか…梵天の三途春千夜には会ったか?」


「ええ…お会いしました。お互い挨拶をして終わりましたが。何か問題でも…?」

朝からあいつの名前を聞くなんて気分が悪いな…そう思ってると


「今回の挨拶をきっかけにAにも裏の方の仕事を手伝って貰おうと思ってな。まず初めに梵天との取引をやって貰おうと考えてた」


は?この方は本気で言ってるのか?自分の娘を裏の仕事に関わらせるだと?しかも梵天??…俺がどれだけ苦労してお嬢を裏の仕事から遠ざけてきたと思ってるんだ…。お嬢を絶対反社なんかと関わらせてたまるか…


「聡さん、大変申し上げにくいのですが、お嬢には裏の仕事はまだ早いかと…。表の方の事業拡大をやって貰う方が宜しいのでは…」



「翔は甘いな…、いつまでそう言ってるつもりだ。Aが裏の仕事やるのはもう決めたことだ。それに一条製薬は今後裏の仕事をメインにやっていく。表の仕事は仮の姿みたいなもんだ。いいか、頼んだぞ」


そう言われ、黙って部屋を出るしかなかった。…くそっ、昨日のパーティーにお嬢を代理に行かせた時からおかしいと思ってたんだ。そういうことだったのかよ。

今までお嬢の代わりに裏の仕事をやってきた。これからもそうしていくつもりだったのに、お嬢にやらせるだと?絶対に守り抜くと決めた直後にこれかよ。


自分の手を汚すのは全く厭わない。お嬢の代わりならと寧ろ喜んでやってきた。これでお嬢の手を汚さずに済むのだから。だが、綺麗なお嬢の手が汚れるのだけは駄目だ。それに裏の仕事は危険が伴う。














…こんなんで守りきれるのか?

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ふるぽて(プロフ) - きなりんごさん» きなりんごさんコメントありがとうございます!クソデカボイスで好きと叫んで頂けて嬉しいです! 物語は終わってしまいましたが、たまにでいいので読みに来てみてくださいね^^ (2021年11月30日 20時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
ふるぽて(プロフ) - しゅが〜さん» しゅが〜さんコメントありがとうございます!実はLINEの返信を待つシーンが自分の中でも結構お気に入りなんです^^こんな駄作でも素敵だと言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2021年11月30日 20時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
きなりんご - え、スッキいいいいいいい(クソデカボイス) (2021年11月18日 17時) (レス) @page20 id: 0cb8f7fc33 (このIDを非表示/違反報告)
しゅが〜 - めっちゃ好きです! LINEの返信くるの待ってるの可愛い過ぎるし、想像したらめっちゃ笑えますw こんな素敵な作品ありがとうございます! (2021年11月14日 10時) (レス) @page10 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふるぽて | 作成日時:2021年11月11日 20時

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