第四十話 ページ43
「おい、何の為にあんな事したんだ」
刀に手をかけ男を睨みつけると、男は「はぁ?」ととぼけた様子でAを睨み返す。
「14、5歳の女の子だ」
眉間に皺を寄せながら刀を強く握った。刀を握る手が怒りで少し震えているのも見てわかる。
「あのガキか?ハハッ夜兎は高く売れるらしいな。」
挑発するようにそう言うこの男に腹が立って仕方ない。
「売る為なら傷も付けていいってか。傷ついたら値が落ちるんじゃねぇの?」
「抵抗する様なら殺せって言われてたもんでな。」
「……そうか。」
そう一言呟くとその男の腹に刀を突き刺した。
他の2人は「ひっ」と声を上げ、後ずさりをした。
「や、俺らは命令されただけで…な、なぁ」
もう1人の男にそう聞くとその男も「あ、あぁ」と焦った様子でこちらを見てくる。
「同じようなもんだろ」
2人の小さな悲鳴と共に血飛沫が上がった。
「なあA、そいつらに指図した奴聞き出さなくて良かったのか?」
声のした方を見ると、銀時が塀にもたれているのが見える。
銀時が小さな声で「うわ何これ、ゲロ?くっせぇよ。いい加減にしろよ。」と言ったのは気のせいではない。
「あぁ…忘れてた。」
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じゃむおじ(プロフ) - 輝夜さん» ありがとうございます!!! (2016年5月16日 19時) (レス) id: 800fa354fd (このIDを非表示/違反報告)
輝夜 - シュウキさん» 私もログインでき無いので、評価だけしておきました! (2016年5月16日 15時) (レス) id: 58aab48691 (このIDを非表示/違反報告)
じゃむおじ(プロフ) - シュウキさん» ありがとうございます!!更新遅いですがこれからもよろしくお願いします! (2016年3月20日 17時) (レス) id: 8ef0382618 (このIDを非表示/違反報告)
シュウキ - 面白かったです。ログイン出来ないので、投票だけですがさせて頂きました。応援しています! (2016年3月19日 22時) (レス) id: 0008bf85a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じゃむおじ | 作成日時:2016年2月15日 1時