ちぎれる*中原中也/太宰治 ページ23
Aside
「Aは私と出掛けるの!!このちびっこマフィア!!」
「アァン!?手前ェは引っ込んでろ!包帯無駄遣い男!!」
二人とも、私の手を掴んで一向に離そうとしない。どころかだんだん力が強まっていく気がする
喧嘩の内容は、二人に誘われたお出掛けの時間だ。被っていたことが気に入らないらしく2人ともガミガミ言い合っていた
時間をズラせばいいだけの話なのだけど。
「んもぉ〜Aちゃんってばホントは私と一緒にお出掛けしたいのだよね?照れ隠しなだけだよね!ほら、出掛けよう?」
「っあぁ!?殺すぞ手前ェ!!汚ねェ手で触んな此奴を!!」
ぐい、と中也は私を引っ張る。太宰はそれに負けず私の腕を引っ張った。おいおい、私の腕がもげるってば。離せ
「ちょ、契れる契れる!おい!!」
「あ?じゃあ、此方の方がいーっつーこと?」
中也はぎゅうっと抱きついてきた。その時に腕を引っ張っていた太宰の力がぐぐっと込められる。ちょ、ホントにもげちゃうう!!
「いた!マジ殺すぞお前ら!!」
「ほら、痛がってんぞ!?離してやれよ手前ェ!」
「中也こそ離せば??こんどこそAちゃんの手がもげちゃうよ」
なら離せよって思う私はキレ気味に2人を見た。自分は抽象的で分かりにくい光景を見ているよう。全くこの状況の理解が出来ないからだ
何故、自分はこの2人に腕がちぎれそうなくらいの力で引っ張られているのか
そしてどうやってこの状況に至ったのかが謎だ。
まぁ、考えても無駄なのだけど
「俺は、手前が太宰にとられんのがやなンだよ」
「私も中也にはとられたくないんでね。」
ギロリと私を見つめて2人は云う
焦らすんじゃねえよって。
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桃の缶詰さんからのリクエストでした。お気に召しませんでしたらご連絡くださいね!書き直します(*`・ω・*)ゞ
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マシュマロ君 - よし、好きだ(?) (12月7日 22時) (レス) @page5 id: dadbcbff17 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃 - 好きです(突然の告白 (10月23日 22時) (レス) @page32 id: 22ab75ff6b (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 乱歩ちゃんが可愛すぎる。。。 (2023年3月14日 22時) (レス) @page8 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - 乱歩さん……イイネ (2023年1月22日 10時) (レス) @page3 id: a4e9a44c2e (このIDを非表示/違反報告)
neko - 乱歩さん、これは一体? (2020年8月20日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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