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甘味*江戸川乱歩 ページ11

江戸川side




「ふふ、A。お出掛けしようじゃないか」

「...なんですか、いきなり。」


なんですか、と言われて一寸心が沈んだ。確かに僕は事件の時以外にあまりお出掛けに誘うようなもんじゃないけどそれは少々おいたが過ぎるってもんだろう。

...かと云って、誘わないのは事実。そう思われても仕方がない事態なのだけれど


---


お出掛けしようと誘ったものの、列車の乗り方が分からないという弱点があるので結局Aにお世話になってしまった。ま、いっか!

彼女と一緒に大通りを歩く。人混みは彼女を見失いそうになるからあんまり好きじゃない。



「乱歩さんってばもしかして甘い物が食べたいんですか?だからお出掛けしよーって云ったんですね。納得です」


彼女が通り過ぎようとしたクレープ屋さんに目を向けて云った
まぁそういう訳じゃないけどそういう事にしといてあげる。この名探偵がお許しをあげたんだよ?称えてよね。


「待っててください。買ってきますから」


早急に買ってこられたクレープを渡され、容赦なく噛み付いた。その瞬間甘味が広がってすぐいい気分になる
美味しい!と口の中が言っている


「んふふ、美味しそうですね」


僕を誘うように微笑むものだから、彼女の口にクレープを押し込んでやった。こういうことするのも、君だけなんだからね。
頬杖をつきながらニヤニヤと笑って見せた
彼女は美味しいと云いながらもばくばくクレープを食べ尽くしていく

あ、僕のクレープ



「もー、それ僕のだったんだけど」

「私のお金で買ったんですもん。いいじゃないですか」

「..なら、君が代わりになってくれるの?」


え?と呟いた彼女を無視して腕を引っ張る
偶然すぎる路地裏に彼女を連れ込んで、クレープを食べ終わったであろう口についた食べカスを指先で器用にとった
それをそのまま、舌で舐める

トン、と彼女の顔の両側に手をついてニヤリと妖しい笑みを見せた



「僕にはまだ甘味が足りないの。君で埋めてくれるよね?」




僕がよければすべてよし

---

壁ドンの話短(’∀’*)
文字数足りなかったから結構短縮したす
りーささんからのリクエストでした。お気に召しませんでしたらご連絡くださいね!書き直します(’∀’*)

お泊り*江戸川乱歩→←無防備*芥川龍之介



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マシュマロ君 - よし、好きだ(?) (12月7日 22時) (レス) @page5 id: dadbcbff17 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃 - 好きです(突然の告白 (10月23日 22時) (レス) @page32 id: 22ab75ff6b (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 乱歩ちゃんが可愛すぎる。。。 (2023年3月14日 22時) (レス) @page8 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - 乱歩さん……イイネ (2023年1月22日 10時) (レス) @page3 id: a4e9a44c2e (このIDを非表示/違反報告)
neko - 乱歩さん、これは一体? (2020年8月20日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無猫 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年4月28日 21時

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