兄妹恋愛禁止法 3 (ページ2)

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無駄に、彼に優しさをもらってしまったせいで

お兄ちゃんの部屋を出る頃には

涙が、もう寸前まで迫ってきていた

その雫は、頑張って飲み込んで

なんとか愛おしい彼から離れようとするけれど。

「じゃあ、もう寝るね？」

龍斗「うん」

龍斗「一緒に寝なくてもいい？」

「別に、Aは大丈夫！！」

龍斗「ははっ！…おやすみ、A」

「うん。おやすみなさい」

上手く、嘘つけたかな、？

静かに、お兄ちゃんの部屋のドアを

閉めた代わりに

自分の部屋のドアを、バンッ！と閉めて

ベットにボフッと倒れ込んだ

……大丈夫じゃない、

お兄ちゃんと、一緒に寝たいよ、、。

この間みたいに、

ぎゅーってたくさんしてもらって

時々、キスなんかもしてもらって。

甘い、2人だけの夜を過ごしたい

「おにいっ、ちゃん…… っ、」

こんなにも、

近くに居るのに。

こんなにも、

大好きなのに。

私の愛は、せっかく

彼と同じ方向を向いたと思ったけれど

どうやら、未だ一方通行のようだ

いつになったら、

この恋は結ばれるの……？

ずーっと、

貴方の事が大好きなのに……。

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ううん、

もし、この恋が結ばれたって

周りが、世間が、国自体が、

私たちの恋を、認めてくれないんだ、。

私達は、兄妹だから。

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