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side:Shinjiro
Aの涙が少し落ち着いて
彼女を抱えて、店の前に停めてある車に乗せた
真「(...とりあえず、俺の家行くか)」
エンジンをかけて車を走らせる
横目でAを確認しながら
負担をかけないように安全運転を心がける
．
夜の繁華街を抜けながら
お互いに何も話さず静かな時間が流れる
.
助手席のAを見ると
窓の外で流れる景色を見ていた
きっと、さっきのことを思い出して
不安と恐怖でいっぱいのはずだ
ずっと見てきた
君が一人で、戦っている姿
もうあの頃には行かせない
震える体を隠すように
ぎゅっと握り締められた手
その手に、自分の手を重ねた
.
大丈夫、俺がいる
もう何も心配しなくて良い
その手をぎゅっと強く握って
.
真「大丈夫、俺がずっと隣におるから」
するとAは
俺の横で、優しく微笑んだ
．
もうこの手を、離さないよ
.
俺の家に着いて、すぐにAをお風呂へ向かわせた
きっとあいつの感触が残っているだろうから
真「(...やっぱり一緒に入ってあげた方が良かったかな)」
とにかく、今日は
これから少しの間は一人にするのは危険だ
なるべく側に居てあげたい
．
真「(予定調整しないとな)」
そんなことを考えていたら
ガチャっとドアが開く音がした
いつもなら長い入浴時間が
今日は比べ物にならないくらい早い
．
真「おお、早いな」
「...うん」
小さく頷く姿
やっぱり、一人でいるのは心細いみたいで
真「俺もすぐ入ってくるな」
Aの頬を撫でて、俺も浴室へ向かった
シャワーを浴びて体を洗ってすぐに浴室から出る
．
リビングにAの姿はいなくて
俺の部屋の電気がついていることに気づく
.
真「....」
声をかけようとしたけど
窓から差し込む月の光に照らされて
幻想的な雰囲気を纏うAに見とれて
世界で一番、綺麗だ
．
細い指で俺の宝物たちに触れる
．
Aとの大切な思い出の写真
Aからもらった数々のプレゼント
そっと触りながら、苦しそうにAは微笑んだ
．
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名無し81912号(プロフ) - 一気に読んでしまいました。続きが楽しみです！ (2022年1月11日 2時) (
レス) id: 36c6def599 (このIDを非表示/違反報告)
サイダー(プロフ) - 待ってました！！今のご時世大変かと思いますが気長に更新を待ちます！ (2021年11月1日 1時) (レス) @page47 id: f9366089c6 (このIDを非表示/違反報告)
さるもねる(プロフ) - 面白いとか素敵…なんて言葉じゃ表せないくらい幻想的で、大人の色気とか孤独とかを感じます。このままのフィニッシュでもいいんではないかと思えるほど素敵な作品だと思います。ですが、ななさんが描くこの物語の最後を見てみたいので更新楽しみに待っております。 (2021年10月26日 4時) (レス) @page45 id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 更新楽しみです！ (2020年4月12日 23時) (レス) id: d34a518595 (このIDを非表示/違反報告)
こなほし(プロフ) - 歌詞との繋げかたとか、それぞれの個性とか、危ないけど快感は止められないっていう感じとかもう好きなところキリがないです。。作者さんの感性ほんと読んでて尊敬します。とっても勉強になります…！完結は大変だと思いますが、更新楽しみにしてます！(*´ω｀*) (2019年9月3日 6時) (レス) id: 0dea70abe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2018年3月25日 15時
