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side:Shinjiro
俺が今、怒りに任せてこいつを殺したら
Aとは離れ離れになる
そんなことしたら
きっと、Aは壊れてしまうだろう
．
Aの目を見つめてゆっくりと頷いた
“Aの気持ちは伝わってる”と
そして、Aはほっとしたように微笑んだ
．
『お前、芸能人のくせに暴力とか分かってんの？訴えちゃうよ？』
こいつ...
ボロボロの体でまだそんなことを言うのか
俺はポケットからスマホを取り出して
画面に触れて操作すると、スマホから音声が流れる
．
Aとこいつとの会話
警察に届ければ恐喝罪にはなるだろう
真「よく撮れとるやろ？」
『なんで...』
真「これ流したら、あんた終わりやな」
『頼む...お願いします...やめてください』
人が変わったような態度
震えながら土下座をして謝っている
真「2度とAの邪魔はすんな」
真「もしまた同じことしたら...」
そいつの胸ぐらを掴んで引き寄せる
俺はお前を殺したいくらい憎んでる
でも、Aが望まないなら
俺はずっと、お前を監視してる
真「お前の人生、ぶっ壊すで？」
目の中に恐怖を宿して
そいつは逃げるように走り去って行った
．
すぐに床に座り込むAに駆け寄る
素肌を隠すように上着をかけて
その温もりを確かめるように抱きしめる
真「ごめんな、遅くなった」
その顔を覗き込むと涙で濡れていて
荒々しく脱がされた衣服
思っていたよりも酷い状況だった
．
真「もっと早く来れば...、ごめんな」
どうして、あの瞬間迷ってしまったんだ
少しでも早く来れれば
そう思うと、自分が憎くて
．
でも、助けに来て良かった
もし俺が行かなくて
そのまま、Aが襲われていたら
俺はきっと死ぬほど後悔しただろう
そして、死んでいたと思う
.
良かった、今度こそ
君を助けられて
.
優しく頬を撫でると綺麗に涙を流すA
真「怖かったな...ごめんな」
ぎゅっと抱きしめる
俺の腕の中で、存分に泣けばいい
.
もう二度と、君を離さない
人生をかけて守っていくと誓ったんだから
．
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名無し81912号(プロフ) - 一気に読んでしまいました。続きが楽しみです！ (2022年1月11日 2時) (
レス) id: 36c6def599 (このIDを非表示/違反報告)
サイダー(プロフ) - 待ってました！！今のご時世大変かと思いますが気長に更新を待ちます！ (2021年11月1日 1時) (レス) @page47 id: f9366089c6 (このIDを非表示/違反報告)
さるもねる(プロフ) - 面白いとか素敵…なんて言葉じゃ表せないくらい幻想的で、大人の色気とか孤独とかを感じます。このままのフィニッシュでもいいんではないかと思えるほど素敵な作品だと思います。ですが、ななさんが描くこの物語の最後を見てみたいので更新楽しみに待っております。 (2021年10月26日 4時) (レス) @page45 id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 更新楽しみです！ (2020年4月12日 23時) (レス) id: d34a518595 (このIDを非表示/違反報告)
こなほし(プロフ) - 歌詞との繋げかたとか、それぞれの個性とか、危ないけど快感は止められないっていう感じとかもう好きなところキリがないです。。作者さんの感性ほんと読んでて尊敬します。とっても勉強になります…！完結は大変だと思いますが、更新楽しみにしてます！(*´ω｀*) (2019年9月3日 6時) (レス) id: 0dea70abe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2018年3月25日 15時
