恋した彼はトリプルフェイス④【名探偵コナン】 (ページ24)

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ララside～②～

“黒の組織”というのは、確か、秀一やジョディが現在追っている組織のことだ。
そこへの侵入……それは任務としてわかるのだが…………

『あの……恋人って……？？』

「安心しろ。なにも本当に俺のものになれというわけじゃない。
俺の恋人のフリをしてもらう、という事だ」

私が『な、なんだ！』と焦ると、秀一は「ふ」と笑った。

「俺は今、変装して“沖矢昴”という人物を演じている。お前にはその恋人役を演じてもらう。
そうすれば、一緒に動きやすいし、何かと都合がいいからな。」

『な、なるほどね！』

「恋人を演じるにあたっての準備期間。この２週間は、それも兼ねている。」

「そ、そういうこと！！」

………本当の恋人に、なれるのかと思った……

笑って相づちを打ちながらも、心の中では残念がっている自分がいた。

『もうー！びっくりしちゃったよ～』と笑顔で誤魔化して、彼への想いは、そっと心の中にしまい込む。

秀一にとって私は……ただの可愛い妹分。
からかうと楽しい、そんな存在。

今のままで……十分。
　

大好きなあなたのために、私は与えられた任務を全うする。

ーーー

そして、その日のうちに私達は今後の設定を考え、さっそく翌日から銃の訓練と平行して、そちらの練習も開始したのだった。

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