留学生とジャンプ ページ8
今まで一人でやっていたジャンプ練習に最近ピチットもいることが当たり前になりつつある。
そして今日もAの練習を眺めるピチットにAは気になることを聞いてみた。
「ねえ、ただ眺めるだけでつまんなくない？」
「え？なんで？」
「滑りたいと思わないの？」
「ああ。今はAの為に開いてる時間じゃん。僕が滑ったら悪いよ。
それに人の練習見てるのも嫌いじゃないよ！」
ニコーッと笑ったピチットは隣で小物によって縁に立たされている人形のお守りストラップを「ねー？」とツンツンと指でつついた。
「ねえ。ピチットって将来有望な選手って言われてるんでしょ？」
Aは真剣な顔でピチットに詰め寄り、次の言葉を続けた。
「ピチットのジャンプが見たい」
「僕のジャンプ？」
「うん」
ピチットは「いいよ」と笑ってスケートシューズに履き替えるとリンク内へと入った。
「何にしようかな」
「全部」
「え？」
「飛べるやつ全部」
一瞬驚いたピチットだが、すぐに笑顔で「わかった」と言って滑り始めた。
Aから離れ、見えやすい位置へと移動すると一瞬で真剣に。
そして嬉しそうな表情で助走をつけた。
目の前で飛んだピチットにAは目を奪われた。
世界ナンバーワンと言われているヴィクトルには及ばないが
楽しそうに。自由に。
キラキラと輝くピチットがAは羨ましくなったのだ。
「こんなので良かった？」
自分が飛べるジャンプを一通り飛んだピチットはAの所へと戻ってくる。
「うん。すごく良かった」
「へーヴィクトルに勝てるかな」
「それは無理だと思う」
「あちゃー…」
「でもすごくかっこよかった」とAはまるで幼い子のような純粋な瞳でそう言った。
ピチットは褒められた嬉しさと恥ずかしさで「動画撮ってもらえば良かった」と笑う。
「ねえ、もう一回」
純粋な瞳で自分のジャンプを要求され、ピチットが応えないわけがない。
「あと１回ね」
とピチットは笑顔でリンク内を滑る。
Aは初めてスケートの大会を見た時のような
だけど少し違う胸のざわめきを感じた。
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鈴(プロフ) - ノヤりんさん» ご指摘ありがとうございます！！すぐに名前が変わるようにしました。下書きの時点でたまにぼんやりしてたまにやらかしてたんですよ（Ｔ＿Ｔ）教えてもらって本当に助かりました。 (2017年1月1日 21時) (
レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
ノヤりん - 私の記入方法が悪いだけかもしれないので、もう一度ご確認頂けたら幸いです。それ以外の所は今のところ私が記入した夢主の名前でしたよ!!!(*´∀` これからも頑張って下さい。まだ読み始めの者ですみませんが、応援してます。 (2017年1月1日 3時) (レス) id: ecaeec78dd (このIDを非表示/違反報告)
ノヤりん - 私の気にしすぎな指摘かもしれないのですが… 傷3の話の回想ピチットくんのセリフ『勇利は鈴じゃないよ』となっていましたが、鈴とは夢主の名前を記入しないと出てくる名前ですかね？記入しているのですが、鈴になってしまいます。 (2017年1月1日 3時) (レス) id: ecaeec78dd (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 匿名さん» もう一度調べなおしたのですが、二重国籍の場合は２２歳でどちらか選ばないといけないんですね。もう一度調べる機会があって良かったです。最新の更新では夢主ちゃんまだ１８歳なので、国籍を選ぶ話も考えようと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2016年12月31日 1時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 匿名さん» 国籍のことは自分なりに調べた結果、アメリカでは日本人でもアメリカで生まれれば、アメリカ国籍を取得でき、日本にも手続きをすれば日本国籍を取得できるとということだったので、設定で使ったのですが、まだ調べ足りなかったし、違っている部分があるなら、すいません (2016年12月31日 1時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2016年11月16日 23時
