検索窓
今日:11 hit、昨日:7 hit、合計:333,281 hit

子狐家出をします。 ページ16

Aが事務所から出て行った後、残された檎と鬼灯と桃太郎。


「まったく、Aは親の心配をなんだと思ってるんだか。

 見苦しい所見せてすいません。配達があるので俺はこれで失礼しますね」

そう言って桃太郎も事務所から出て行った。


「あの、鬼灯の旦那。少し時間ありますかい?」









「で、Aちゃんは家出したのか…桃太郎くんも大変だね」

閻魔殿にて鬼灯から話を聞いた閻魔を書類を見ながらそう呟く。


「初めは茄子さんの所に行こうとしたみたいで。いくら茄子さんとは言え、

 年頃の男性の所にいるのはあまりよろしくないので閻魔殿の方に来てもらいました」

「ここなら昔用意したAちゃんの部屋もあるしね」

「バイトの事も言ってもらえればうちで雇ったんですがね」

「まあ、花街のほうが桃太郎くんもあまり来ないと思ったんだろうね」


鬼灯の携帯に着信が入り、そこには白澤の名前が表示されていた。

「なんだ豚」

「いきなりのご挨拶だな」

「Aさんのことですか?」

「そう。桃タローくんに聞いても知らないの一点張りだし」


鬼灯は今日あったことを白澤に説明をした。



「なるほどねー」

「このことはもう少し桃太郎さんには内緒にしていて下さい」

「いいよー。こんちゃんのこと、よろしくね」

「ええ。わかってます」









「花街のほうは年齢的にもあまりよろしくないので、

 今日から閻魔殿のほうでバイトしてもらいます」

「え…でも…」

鬼灯からの申し出にAはなんだか不服そうにする。


「貴女が心配していることは大丈夫です」

「え?」

「ビシバシ行きますよ」









極楽満月で桃太郎は昼ごはんの準備をしていた。

ガチャッと扉の開く音に勢いよく振り返る。

「あ〜お腹すいた〜」

仕事を一段落終えた白澤だった。

「あ…お疲れ様です」

午後の仕事に向けて二人は昼食を食べる。

「さっき、こんちゃんが帰ってきたと思ったんでしょ」

「何のことですか」

「結局バイトは鬼灯が強引に閻魔殿のほうに変えさせたみたいだから大丈夫だよ」

「そうですか」



「こんちゃんは意味もなく桃タローくんが悲しむことはしないよ」


その言葉に桃太郎の手は止まる。

「だからさ、ゆっくり待ってあげよ」






それから、いつの間にか1週間という日が経ってしまった。

「鬼灯くん。Aちゃんはどうだい?」

「順調ですよ。…そろそろですね」

子狐、本当のことを話します。→←子狐秘密事があります。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (465 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
889人がお気に入り
設定タグ:鬼灯の冷徹 , アニメ , 十五
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猫もん - 子狐が座敷童子に嫉妬する話、泣いてしまいました…小さい頃ってこんな感じだったなぁ…と思い出しましたw (2023年1月19日 18時) (レス) @page6 id: ab6da51256 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» ありがとうございます。 (2020年6月16日 1時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえいえ、、!鈴さんのできる範囲でゆっくり更新して下さい!気長に待ってます! (2020年6月10日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます。留守にしていてすみません。更新頑張ります(*´∀`) (2020年6月10日 16時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いたらたくさん更新されてて嬉しかったです、、!!これからも更新楽しみにしてます〜!! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2018年3月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。