8 ページ8
今日は昼から雑誌の写真撮り。
あの日からAに会えてなくて、空き時間に行った動物病院で、Aは最近あのマンションに越してきたことを知った。
「わっくんって名前すぐ付けたんですよwあの子見てすぐ。なんかずっと気になってる人に似てるからって言ってました」
おねーさんにそんなことを言われた。
待って?
もしかしてもしかする?
今度会ったら確かめてやろうと思っていた矢先、撮影現場に到着した俺の視界にその姿が飛び込んで来た。
渉「マジで?」
太「わたどうしたの?」
渉「太輔…どうしよう」
太「うん?」
渉「Aがいるの。この前話したA」
太「え?嘘!どこ!?」
Aは一緒に撮る犬たちのブラッシングをしたり、遊んだり、自分に懐かせるようなことをしていた。
撮影クルーのスタッフさんたちに挨拶をして、とりあえず楽屋に行く。
髪セットしたり、衣装に着替えたりしながらAが気になって仕方がない。
そんな時だった。
楽屋のドアをノックしてAが入ってきた。
あ「あ、あの…私、撮影のアシスタントを担当させて頂きますので今日は宜しくお願い致します。わんちゃんたち、だいぶリラックスはして来てるので大丈夫だとは思います。撮影はわんちゃんたちのご機嫌次第な部分もあるので、終了時間読めませんが、待ち時間などで良かったらお召し上がり下さい」
丁寧な挨拶をしてくれたAは、俺の全く知らないAだった。
話してる間ずっとAを見てたけど、Aは一切俺の方なんか見なくて、そのまま楽屋を出ていこうとした。
健「あ、待って!あの、長谷川さんですよね?」
あ「え?はい」
健「やっぱり!うちで使ってるカレンダー、長谷川さんのやつなんです」
あ「そうなんですか?ありがとうございます」
健「さっき名前見かけてびっくりしちゃいました!あ、そうだ、俺今長谷川さんの出してる写真集持ってて……あった、あった!これ、サインもらえません?」
あ「へ?あ、私は構いませんけど…」
健「わぁマジで嬉しい!まさか本人に会えるなんて思ってなかったから!」
俺の知らないAを健永が知っていた。
なんかむしゃくしゃしたけど、本気で焦って目が泳ぎまくってるAを見てたら、そういうとこ変わんないなぁって思って思わず笑ってしまった。
178人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みなみ(プロフ) - ユカ子さん» コメント、ご指摘ありがとうございます。私個人としては「w」で統一してるので、今のところ変えるつもりはありません。ご理解頂けると嬉しいです。今後の参考にさせて頂きます。 (2015年11月28日 16時) (レス) id: ea6eeab55c (このIDを非表示/違反報告)
ユカ子(プロフ) - wより(笑)のほうがいいと思います。 (2015年11月28日 16時) (レス) id: 974d9893bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みなみ | 作成日時:2015年11月11日 17時