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35~You said~ ページ35

立ったまま、何度も何度も唇を重ねていると、だんだん頭がぽーっとしてくる。



いつの間にか腰に回された渉くんの手。

引き寄せられて、体と体が密着する。




静かに離れた渉くんの顔をじっと見つめていたら、こっちで構ってって私をソファーへ誘導する。




2人でソファーに座る。


そっと私の肩に触れて、ゆっくり自分の方へ引き寄せると、私の体はすっぽり渉くんの腕の中におさまってしまう。





あ「渉くんあったかいね」

渉「そ?」

あ「寝ちゃいそう」

渉「まだだめだよ?」

あ「朝早い?」

渉「明日は午後から」

あ「じゃあ、帰らなくて大丈夫?」

渉「いていいなら」

あ「いてもいいよ」

渉「いて欲しいって言えよ。帰らないでって言ってみろよ」

あ「どうぞお帰りください」

渉「あっそ、じゃあ帰るわ」




そう言うと、さっと私から手を離して立ち上がってしまう。
だからその腕をぎゅっと掴んだ。




あ「待ってよ…嘘だから…嘘だから行かないで」

渉「最初っから素直にそう言いなさい」





私の頭をくしゃくしゃっとしながら、座り直すと、おいでって両手を広げてきた。


大人しくその腕の中に体を預けると、力いっぱい抱き締められた。




あ「渉くん痛い!」

渉「嘘つくからわざと痛くしてるの」

あ「…ごめんなさい」

渉「こんなやり取りも楽しくて好きだけどね。素直じゃないおまえのあまのじゃくなとこも」

あ「わざと私に意地悪する渉くんも嫌いじゃないよ」

渉「つか、それ今の時期じゃ寒くない?」

あ「羽織あるし…渉くんがいるから寒くないよ?」

渉「俺いなきゃ着れないじゃんw」

あ「渉くんがいる時しか着ないもん」




渉くんの腕の力が弱くなったから、自分の腕を渉くんの首に回して抱き着いて、多分初めて、私から渉くんにキスしてみた。


びっくりしてるみたいだったけど、グッと頭抑えられて、離さないよって言われてるみたいに深く熱いキスに変わる。



もう片方の手は、私の腰に回されていたけど、深くなるキスに合わせて、少しずつ私の体をなぞるように動かし始めた。




恥ずかしさと、くすぐったさで体を捩ると、唇を離した渉くんが不安そうに私を見た。





渉「ごめん、怖かった?」

あ「え?」

渉「触っちゃったから」

あ「あ…違う、違うよ渉くん。私、全然怖くなかったから大丈夫」

渉「ホントに?」

あ「うん…」

渉「A…」




まっすぐ見つめられた私は、返事の代わりに再び渉くんに唇を重ねた。

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みなみ(プロフ) - ユカ子さん» コメント、ご指摘ありがとうございます。私個人としては「w」で統一してるので、今のところ変えるつもりはありません。ご理解頂けると嬉しいです。今後の参考にさせて頂きます。 (2015年11月28日 16時) (レス) id: ea6eeab55c (このIDを非表示/違反報告)
ユカ子(プロフ) - wより(笑)のほうがいいと思います。 (2015年11月28日 16時) (レス) id: 974d9893bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みなみ | 作成日時:2015年11月11日 17時

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