迷子の迷子の

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渉「嫌がるかと思ったのに」

あ「…渉くん、機嫌良くなかったから…今日は何もしてくれないと思って、今ちょっと嬉しいの」

渉「機嫌悪かったのわかってたんだ？」

あ「うん…」

太「あー…ｺﾎﾝｺﾎﾝ、悪いけど、そういうのは家でやってくれるかな？」

あ「た、太ちゃん！？」

渉「帰ってくんの早いしー」

太「あーもーだったら俺帰る」

渉「冗談だよ、太輔w送ってくからさ、荷物あるし。…いくらかな？」

あ「あ、私お会計聞いてくるよ」

太「大丈夫だよ。今払ってきたから」

渉「は！？」

太「今日は俺のおごり。2人のお祝いってことでw」

あ「な、なんのお祝い？？」

太「再会と…お付き合い祝い、かな？」

渉「わりぃな…あとでなんかお礼するわ」

太「いいっていいって。今日はわたのいろんなかわいい部分見れたし」

渉「何それ…」

太「いやいやw」

あ「太ちゃん、ありがとうございます」

太「うん。その代わり、わたのことよろしくね？」

あ「へ？あ、はい」






太輔の計らいに感謝しながら、太輔を家まで送り、俺らもマンションへ帰る。




渉「荷物置いたらうち来る？」

あ「渉くんが来たら？わっくんずっとひとりにさせちゃったし、構ってあげたいの。あの子寂しがり屋の甘えん坊さんだから」

渉「俺も構ってよ」

あ「わっくんと対抗しないでよwうち来ていいよって言ってるでしょ？」

渉「だって、なんか今日あんまり一緒に出掛けてる感なかったから」

あ「それは…ごめん。でも渉くん、これからは一緒の休みでも出掛けるのやめよう？家でまったりしてようよ？」

渉「なんで？」

あ「万が一って言うのも心配だし、出掛けるより、私は渉くんと家で2人でいたい」

渉「じゃあさ、たまには夜中にドライブとかならあり？」

あ「あ、うん。それなら」

渉「あんまり変な気遣わなくていいからね？」

あ「渉くんとずっと一緒にいたいからだよ」




マンションに着いて玄関まで来ると、「鍵開けておくから」と残してAは家に入って行った。





ココたちにごはんをあげて、少し遊んでやりながら、買い物してきたものを片付ける。


太輔にお礼のLINEを入れて、Aの家に行く前にシャワーを浴びた。





帰って来ることになるだろうけど、とりあえず泊まっても大丈夫な服を着て、鍵の開いたAの家の玄関を開け中に入る。





あ「あ、渉くん、わっくんと遊んでてあげて。私シャワー浴びるから」




はい！と猫じゃらしを俺の手に置いた。

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