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渉「Aさ、太輔と仲いいの?」
うちで夕飯を食べて後片付けをしてくれてるAに話し掛ける。
あ「何いきなり?太ちゃんとはこの前楽屋で話しただけだよ。だから別に特別仲いいわけじゃないし、むしろ千ちゃんのがLINE来るよ?この写真どう思いますか?って」
渉「健永と連絡先交換してたんだ」
あ「ん?あとニカちゃんと玉森くんかな?みんな飼ってるわんちゃんの写真ばっかり送って来るの。あ、今度千ちゃんち行ってくる」
渉「は?」
あ「仕事でね。個人契約も取ってるから私。来年のカレンダーを飼ってる子で作りたいってさ」
渉「俺の知らないところで何やってんの?」
あ「今話してるんだからいいでしょ?それより太ちゃんはどうかしたの?」
仕事
仕事ね…
それが仕事だって言われたら言い返す言葉がない。
俺だって言われたことあるし、仕事だから仕方ないって言ったし。
『自分じゃない不特定多数の人に向けらた笑顔だから苦しくなった』
俺部屋の俺のポスター見ながらAが言ったこと。
あ、コンサート入って来なかった理由はこれか…
Aは追い詰めないと本心言わないんだな…
渉「太輔がさ、Aと2人で話がしたいって言ってきたんだよね」
あ「太ちゃんが?」
渉「この前太輔と何話したの?あいつがおまえに会いたくなるような話したわけ?」
あ「うーん?渉くんの話くらいだと思うけど?」
渉「俺の話?」
あ「渉くんが泣いたって話。それから…渉くんの意地悪をしばらくは許してやってって」
渉「何話してんだよ!」
あ「ありがとう。私のこと好きでいてくれて」
渉「あ、いやそれは…」
あ「あぁそっか、だから太ちゃん心配してくれたんだ」
渉「何?」
あ「私が渉くんを怖がってるから」
俺が怖い?
洗い物を終えたAを引っ張ってソファーに座らせると、逃げられないように覆いかぶさる。
あ「渉くん?」
渉「何?俺が怖いって何?なんなの?」
あ「…退いて」
渉「退いたら逃げるから退かない」
みるみるうちにAの目には涙が浮かび始めた。
渉「泣いてもだめだよ」
あ「本当に退いて」
渉「嫌だ」
するとAはおもむろに俺の手を掴むと、自分の胸に置いた。
渉「え?」
あ「わかる?私が有り得ないくらい心臓ばくばくしてるのわかる?…わかったら退いて」
俺の手にはその音があまりにも痛々しく伝わって来た。
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みなみ(プロフ) - ユカ子さん» コメント、ご指摘ありがとうございます。私個人としては「w」で統一してるので、今のところ変えるつもりはありません。ご理解頂けると嬉しいです。今後の参考にさせて頂きます。 (2015年11月28日 16時) (レス) id: ea6eeab55c (このIDを非表示/違反報告)
ユカ子(プロフ) - wより(笑)のほうがいいと思います。 (2015年11月28日 16時) (レス) id: 974d9893bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みなみ | 作成日時:2015年11月11日 17時