【忍たま】戦場に咲く彼岸花＊肆＊

＊81話＊ ページ7

「昔から友達とかいなかったから、どんなふうに接したら良いかとかどんな事をしてあげればいいか分からなかった。」




私の口は止まらない。


「留三郎といると何故か懐かしくて楽しくて嬉しくて、そして悲しい。」




「＿＿＿懐かしい＿＿」





「私も、留三郎や他の奴ら、私に優しくしてくれる奴らといるだけで十分嬉しいし楽しいんだ。」



私はベンチに座った留三郎の隣りに座った。





「そっ、か。」





留三郎は優しい目をして私を見る。





「なら、良かった。俺、お前が俺のこと迷惑なんて思ってたら屋上飛び降りるところだった」

そう言って留三郎は立ち上がる。





「よし、じゃあまわるか！」





「＿＿＿あぁ！」









＿＿＿＿＿＿＿


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿









結局私達は殆どの乗り物に乗った。





どれも楽しくて面白いものばかりだった。





それは多分留三郎と一緒に乗ったからなのだろう。

私達が乗りたいアトラクション、、、









最後に残るは＿＿＿＿









「観覧車、だな！」









「おー！高いな、流石に。」


「そうだな、どんどん上がっていくぞ。」




そろそろ終わりの時間が近づいた頃、私達は観覧車に乗っている真っ最中だった。





「もうすぐ一番上だな。」



「お、あれ仙蔵じゃないか？」




「留三郎、目がいいな。私にはよく見えん。」







などと




どうでもいい、他愛のない会話をしながら窓の下を見ていた。







まだ明るいがお日様が綺麗だ。






「留三郎、見ろ！綺麗だ、よ、、な、、、？」

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