第56話 ページ9
Aside
家に帰り婚姻届を書く
は〜緊張するな
「 ふぅ〜 書けた〜 」
智「 よしっじゃあ、提出しにいこうか 」
「 うんっ！！ 」
母「 お母さんとお父さんは家で待ってるわね」
「 わかった！！ 」
手を繋いで役場へと向かい婚姻届を提出した
役場の人におめでとうございます。って言われて照れくさかった
これで正式に智の嫁になった。
「 これから一緒に暮らせるんだね」
智「 そうだよ ！！ 」
「 あっ！荷物どうしようか…… 」
智「 それなんだけどね？実は引越ししたの」
「 えっ！！そうなの？ 」
智「 前より広いところ 」
「 えぇぇ…智… 」
智「 それでさAのお母さんと一緒にAのものとか送ってくれたり買って持ってきてくれたりしてて」
「 お母さんがっ！？ 」
智「 そう。だから今日ご飯食べてから一緒に帰ろ？」
「 うんっ！！」
ってことは今日で私はあのお家で過ごすのは最後なのか…
っていっても隣町だから直ぐにいけるんだけど
智「 はぁ…やっと Aの旦那になれた 」
「 ふふ 実感湧かないな〜 」
智「 そう？？ 」
「 うんっ！！」
智「 もうAは奥さんだよ？ 」
「 へへ なんか照れ臭いな… 」
智「 ふふ かーわい 」
そんな話をしていたら家に着いた
母「 おかえり 〜 」
「 ただいま 〜 」
母「 これお母さんとお父さんからの卒業祝い 」
茶封筒が渡された
「 これは？ 」
父 「 ふふ 開けてみ？ 」
開けると結婚式のパンフレットが入っていた
智「 え？？ 」
「 こっこれは？？ 」
母「 結婚式よ？ やっぱりAにはウエディングドレス着さしてあげたくて… 」
父「 母さんと話し合って結婚式をプレゼントしようって 」
「 お母さん…お父さん… 」
智「 でっでも僕…お金払って…」
母「 大野……いや智くんには就職祝いよ？ 」
父「 智くんのお母さんとお父さんにはなれないけどもう家族なんだしこれくらいさせておくれ。」
智「 っ…ありがとうございます！！ 」
「 ありがとう 」
智か頭を下げたから私も下げた
智は泣いてるようだった
自分は恵まれてないって思ってたあの頃の私を叱りたい。
十分なぐらい恵まれているじゃんって
それから妹も帰ってきて家族最後のご飯を食べた。
とっても楽しかった。
「 じゃあ またね？ 」
母「 またいつでも帰っておいで？ 」
父「 智くん Aを頼んだよ 」
智「 はいっ！！」
智のバイクで家へと向かう。
ありがとう。お母さん。お父さん。
私必ず智と幸せになるからね。
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作者名：ゆにうさ | 作成日時：2019年10月20日 4時
