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#4 ページ4

右肩下がりだったかずくんの数値が
また急激に下がった
酸素も体に足りていないし、血も足りていない。
とりあえず、普通の体を保たせるのが難しい

かずくんは鼻呼吸のため、経鼻の酸素チューブを付け、輸血も始めることにした
そのためもちろん病室からは出ることができない。
それなのに珍しく。かずくんがわがままを言ったんだ。
震える声で。



.


.


「せんせ…ぉそと…いきたぃ」


いいよ、って言ってやりたいけど、体のことを思うと輸血をやめるなんてできないし、カラコロと点滴をひきながら連れて行くのも怖い。
残念なことに、許可を与えることはできなかった
1日目は我慢ができたのかもしれない
でも、2日。3日。とたつにつれて、そのわがままが大きくなっていったのだった
皮肉にも容体は良くなっているわけでもなく、なかなか維持すら難しい状況で。
菌だらけの外に連れて行くなんてそんな恐ろしいこと、できやしなかった

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作成日時:2013年6月23日 0時

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