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あ、またいない

少年が病室にいない時は大抵屋上にいる
そりゃ、はじめて病室にいなかった時は疾走でもしたかと思ってPHSを鳴らしまくって焦ったけれど。
冷静に考えると、病室を抜け出して疾走する入院患児はだいたいお母さんの場所へ近付こうとする
彼には、疾走する場所すらなかった
それでも子供は分からない
どこへ行くか、何を考えているか、マニュアル通りにはいかないのだ
だから仲間内から屋上にいたと知らせを聞いた時はとても安心したことを覚えている
彼はいつも屋上に来て、体を楽しそうに、そしてゆっくりと揺らしながら鼻歌を歌っていた

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作成日時:2013年6月23日 0時

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