裏と表。▼．K.N (ページ29)

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裏。ページ29

ASide

放課後

あれからは、なんにもなく一日が過ぎた。
でも、それも今だけ。
男子たちが教室から出てけば、いじめが始まるもんね。

男「部活いこー。」

一人の男子がそういうと、ぞろぞろとクラスの男子たちが出ていく。
いじめが始まる。
そう思ったときだった。

女「うちらも、行くか。」

いじめの主犯格だった子がそういった。

女「行くって、どこに?」

その友達が笑いながら聞いた。

女「部活だよ。ほら、急ぐよ。」

そう言って教室から出て行った。

するとその友達も驚きながらもみんなそのこを追うようにしていった。

A「どうゆうこと…?」

驚きが隠せない。
いつもなら男たちが教室から出てくのを確認して、
そして「いじめ」が始まるのに。

勝利「言ったじゃん。守るって。」

振り返ると、勝利がにっこり笑っていた。

守るって、いじめから?

A「どうやったの?」
どうやって私をいじめから守ったのかを知りたかった。
勝利「ふふ笑ちょっと昼休みにね。一発ね。笑あと、俺とお前が付き合ってるとか言って脅したりね笑もちろん嘘だけども。」

笑いながら言う勝利。

A「なんで…。なんでいっつもそんなに優しくしてくれるの?朝だって、ああいうこといったのは、私を菊池君から守る為だったんでしょ?転校初日だって、守ってくれた。中学校の時も。」

訳が分からない。
中学校の時からずっと、
ピンチ的なときには、必ず勝利がいた。

勝利「なんでって…。好きだからだよ。中学校の時からの大切な友達でしょ?」

中３の時も同じような質問を私はしたと思う。

私の質問の内容は似ていても、

君の答えは違っていた。

「好き」ってところまでは一緒。

でも、違う。

どこがちがうかっていうと、

中３のときの「好き」は「LOVE」
今の「好き」は「LIKE」だもんね。

なんか、中３のころのすきを期待してた自分が恥ずかしい。

別にいいんだよ。

でもやっぱりどこかさびしい。

A「ありがと。うちも、好きだよ。べりーらいく!!! 放課後、予定あるから帰るね。ほんとにありがと。ばいばい。」

勝利「ばいばい。俺も部活いこー。」

そう言って先に勝利は教室を出て行った。

なんだろ。
この失恋した気持ちはww
別に恋もしてなかったんだけど、さ。
でもやっぱり、
悲しいよね。