強火室担の紅一点は黄侍の妹 Part11 (ページ47)

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「けどじゃない。…もうさ…いい加減大人になってよ。子どもじゃないんやからさ…何で素直に謝らないの？謝ればええ話ちゃうん」

シゲ「俺は謝ったよ！けど許さんかったのはコイツや！」

「望？」

望「このネックレス…Aから貰ったやつやったのに…踏まれたから…」

「…望。ネックレスなんて、また買えばええ話やんか。それに執着しなくてええから」

望「違うよ……もう…分かってへんわ！」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

「望！はぁ…」

シゲ「…俺やって…あのネックレスが小瀧にとって大切な事くらい分かってるよ…」

「もう…」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

丈「…お姉…？」

「あぁ…望は？」

照史「濵ちゃんが追い掛けたで」

龍太「お前何言った？」

「ネックレス執着しなくていい、って」

智洋「あのネックレスお姉があげたんやろ？何であげたか覚えてないん？」

「…覚えてるよ…」

流星「…なら何で」

「あれあげたの8年くらい前やで？」

照史「入った時にあげたんやろ」

「あげたよ。けど…もう8年も経つんや」

シゲ「…嬉しそうに話してたで」

「知ってる。うちが付けてた物を望にあげたからな…けど、8年も使ってれば壊れるし…新しいのに変えればええのに……いつまでも付けてるから…」

龍太「あげた理由も覚えてるやろ」

「…うん…けど望はもう弱くない」

智洋「…そうやけど…」

「…確かに望には大切な物かもしれん。けどもう8年も使ってれば壊れるやろ…」

龍太「…お前ってホンマにアホなんやな」

「なっ…！」

龍太「壊れるのなんて誰だって分かってる」

「じゃあ新しく買えば…」

龍太「…なぁ、気付かんの？」

「え…？」

真鳥「…小瀧は、お前の事が恋愛的な意味で好きやったんやろ？好きな人から貰った物。それも高価な物や。壊れると分かってても…使い続けるやろ」

「…っ…」

龍太「そういう所ホンマに鈍感やわ」

「………」

照史「…お前の言い方も悪かったかもな」

「…仲裁しに来たのに…」

龍太「言い方が悪いやろ」

「………」

照史「素直に言うこともね…大切やけど…」

龍太「…言い過ぎやな」

「…反省します………てか、あのネックレスって…望外してたの？」

流星「うん」

「何で？」

照史「撮影の衣装でネックレス変えるから」

「あー…なるほど…」

シゲ「俺最初やって…んで…小瀧が俺が戻る時に流星が帰ってきて…」