強火室担の紅一点は黄侍の妹 Part11 (ページ46)

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照史『アホ！今のアイツらは俺らの声なんか聞こえてへんねん』

「はぁ…めんどくせぇ…お兄は？」

照史『仕事。濵ちゃんでも無理やねん』

「はぁ？崇裕さんでも無理なん？」

照史『せや。やから来て！』

「めんどくさ…」

照史『お願いやから！』

「はいはい…今行く…」ﾌﾟﾂｯ

真鳥「どした？」

「喧嘩の仲裁に行ってくる」

丈「俺らも行くわ」

大吾「心配やし…」

「うん」

スタジオ

「あー…どこか聞いてへんわ…」

？？「…の…せ…やろ！」

？？「…！？……の…せ…ろ！」

丈「あそこちゃう？」

「…行くか……」

楽屋

崇裕「お嬢は？」

照史「多分もうすぐ…」

ｶﾞﾁｬ

「おーすっ」

崇裕「来た！」

「……重岡、小瀧」

皆「ﾋﾞｸｯ!!」

シゲ「…何やねん…」

「何で喧嘩してんの？」

望「シゲが…」

シゲ「は？お前やろ」

「もう…崇裕さん、全員外に出して」

崇裕「…はーい……行こか」

智洋「…おん…」

ﾊﾞﾀﾝｯ

廊下

丈「あれ…大丈夫なん？」

智洋「大丈夫ちゃうやろな…」

龍太「何で喧嘩してんの？」

照史「シゲが…望のネックレス踏んで壊してもうたんや」

龍太「あぁ…」

崇裕「…それも…あのネックレス、お嬢から貰ったらしく…大切にしてたらしい」

康二「そら怒るわ……」

大吾「うん…」

楽屋

「まずは…シゲから話聞くから、望ちょっと待ってて」

望「はぁ…」

「…何した？お前は」

シゲ「…小瀧のネックレス踏んだ…」

「わざとちゃうやろな？」

シゲ「んな訳…！…たまたまや…」

「…そう。踏んだだけ？」

シゲ「…壊れてもうた…」

「あぁ…」

望「だけって何やねん！」

シゲ「だからたまたまやって言うてるやろ！それにネックレスなんかまた買えばええやろが！たった1個やぞ！？そんなんで…」

望「はぁ？また買えばええ？そんな簡単な事ちゃうねん！大切やってんぞ！これ！」

シゲ「だからまた買えばええやろ！」

望「は？」

「そこまでや！…いい加減にしいや」

2人「だって…！」

「だってちゃう！もういい大人やで？たった一つの事でこんな大事にしてどうすんねん」

2人「…っ…」

「なぁ？確かに望にとって、このネックレスは大切なもんかもしれん。それを踏んだシゲも悪い。たとえたまたまやとしても」

シゲ「…っ…」

「望もここに置いといたのが悪いやろ」

望「けどっ…」