強火室担の紅一点は黄侍の妹 Part11 (ページ12)

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～数日後～

ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ

「…はーい……」

？？『寝てた？』

「ん……なに…」

？？『ちょっと話したい事があんねん』

「ん……」

？？『行ってええ？』

「ん……」

？？『じゃあ行くわ』ﾌﾟﾂｯ

「…Zzz……」

～数十分後～

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

ｶﾞﾁｬ……

？？「開いてるやん…」

寝室

？？「A、A。起きて」

「…ん……なに……」

？？「起きろって」

「もう～…朝から何なんよ～…お兄…」

淳太「話がある」

「何ぃ…もう……」

淳太「顔洗って来い」

「あいあぃ…」

リビング

「んで…話って？」

淳太「…見てほしいものがある」

「ん？」

淳太「…これ」

淳太はある物を出した

「これ……」

淳太「…オカンが見つけたらしい」

「…これ…失くしたと思ってたやつや…」

淳太「やっぱお前のか…」

「どこに？」

淳太「落ちてたらしい。オカンの部屋に」

「え…？」

淳太「何故か分からんけどな。…それ多分…京都に行った時に買うたやつや」

「京都……」

淳太「あぁ……3歳の時にな」

「3歳……あの時…」

淳太「…多分。でもオカンとオトンは買うた記憶がないって言うてんねん」

「違う……これ……貰ったの」

淳太「え？」

「これ…あの公園で…あの男の子に貰った…大切なハンカチなの」

淳太「そっか…」

「…よかった…見つかって…」

淳太「そっか…」

「うん。…名前…覚えときたかったな…」

淳太「え…？」

「名前と顔覚えといたら…返せたのに…」

淳太「…そっか」

「うん……ありがと」

淳太「おう。…楽しい？今」

「…楽しいよ。すっごく」

淳太「そか…よかったわ」

「うん。お兄たちは？」

淳太「楽しいけど……のんちゃんが…」

「望かぁ…暫く大阪やからなぁ…」

淳太「…そか…」

「お兄、Veteranのメンバーにさ…伝わってるよね」

淳太「…多分やけど…室は知ってると思う」

「そうやんな。…よかったわ」

淳太「…そか」

「…うん」

淳太「何考えてんのか知らんけど、やりたいようにやりや。間違った選択はないから」

「…おん」

淳太「じゃ、帰るわ。明日東京やし」

「そか。…またね」

淳太「おん」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

「…会いたいな……」

～稽古場～

康二「るーたくん。るーたくん」

龍太「…」

康二「るーたくん！」

龍太「…あ、何？」

康二「どうしたん？」