嫉妬 ページ18
ーA目線ー
僕が先ほど緩めたネクタイはするりととられ、
まるでドラマや漫画の中のようにそのネクタイで
手を縛られた。
「...中也、いつからこんな趣味を?」
「こうでもしなきゃ逃げんだろうが。」
そうクッとネクタイが締められる。
丁寧に第3ボタンまで外されたシャツから覗く僕の
首に、彼は顔を埋めた。
彼の髪が首を掠めて何ともくすぐったい。
そんなことを思っていると、チクッと痛みを
感じた。
「っ痛..」
だが其れだけでは収まらず、その内首筋、肩、
挙句には腹までに彼は"それ"を付けた。
「...中也、こんな物付けなくとも僕は__」
「__分かってなかっただろうが」
僕の身体から顔を上げ、此方を見つめる彼。
..その瞳には怒りの奥に、何処か悲しさを
写していた。
「...俺が寝てたら良かったのか。
俺が見てなかったら良かったのか?」
「違う、そういう訳じゃ____ッ」
突然唇を塞がれ、身体がびくりと揺れる。
触れるだけではなかった行為は、何度も何度も
繰り返され、僕が彼の背を叩こうが引き剥がそうと
しようが、彼はぴくりとも動かなかった。
挙句には彼を叩く力もなくなり、ぱたりと手は
落ちる。
漸く唇が離れた時には既に息が上がり、肩で息を
する。
「....目覚ました瞬間にあれを見た時俺が如何思った
か分かんねェだろうな、手前には。」
「...もしかして妬いて」
僕がそういうと、彼は頭をガシガシとかいて
「..悪いか、俺が妬いたら」
そう言い、顔を少し赤くした彼を見て僕は
吹き出した。
恥ずかしかったのか彼は僕の頭を叩くと、
僕の腕を縛ったネクタイをするりととり
ソファーから下りた。
...気づけば、僕は彼の腕を掴んでいた。
「...中也」
「....ッハ、手前からとは珍しいな。
..酔ってるんじゃねェのか?
____後から後悔すんなよ」
そう言い、彼は起き上がった僕を押し倒した。
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ししゃも(プロフ) - 続きめっちゃ気になります!更新待ってます! (2022年8月1日 18時) (レス) @page28 id: 4d9c9f1a17 (このIDを非表示/違反報告)
科学(プロフ) - こちら新しいアカウントです。よろしくお願いします。 (2018年2月28日 21時) (レス) id: 3cbc0a3d50 (このIDを非表示/違反報告)
科学(プロフ) - 詩猫さん» コメントありがとうございます! が、頑張って更新します....!!!!! (2017年12月22日 19時) (レス) id: 94cd103a57 (このIDを非表示/違反報告)
詩猫 - 面白いです!続きが気になってうずうずしてます笑。 (2017年12月22日 19時) (レス) id: a5e208826f (このIDを非表示/違反報告)
科学(プロフ) - るきさん» わわ、ありがとうございます...!!頑張ります! (2017年8月22日 0時) (レス) id: 94cd103a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:科学 | 作成日時:2017年3月14日 17時