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姉ちゃんが歌い終わった
話すなら今だ
渉「姉ちゃん あのね実は」
「どした?」
渉「実はねえっと...その...」
「ゆっくりでいいよ」
渉「あ、あの時の雑誌撮影の時から
ひ、人と話してると怖くなる時があるんだ
"本当は迷惑してるんじゃないか"とか
"コイツのこと嫌いなのにな"って思ってるんじゃないか"とか エクッ考えちゃって...
.そんなこと考えてないってヒクッ分かってる人でも 怖くて...
内川さん達に...言われたこと
気にしなくていいのに...
頭によぎってヒクッヒクッ怖くなって...
昨日もそれで話に入っていけなくて
ごめんね 」
「ん?なにが?」
渉「嫌だよね こんな出来損ないの弟
歌もダンスも演技もヘタのくせに
Jrの子たちとかには偉そうに指示して
滑舌も悪くて...よく噛むし
それで結局伝えたい事伝えられなくてヒクッ
得意なものはアイドルとは程遠いものだし
料理得意な子なんかこの事務所に山ほどいるのに
甘ったれで姉ちゃんにすぐ迷惑かけちゃうし
意地っ張りで不器用で口下手で
本当は姉ちゃんが楽屋に来てくれて嬉しいのに...ズビッ冷たく当たっちゃったり話に入っていけばいいのに入れなくてそれで勝手に嫉妬したりして...
その上泣き虫で ホントイヤだよね...こんな弟...」
姉ちゃんは静かに最後まで聞いてくれた
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作者名:チームオレンジ姫 | 作成日時:2024年3月13日 3時