気持ち ページ46
渉side
朝目が覚めると
姉ちゃんの部屋の布団の中にいた
また姉ちゃんに迷惑かけちゃった
嫌だよな...こんな弟
歌もダンスも演技もヘタで滑舌も悪くて
その上よく噛む
得意なものは料理に俳句に
アイドルとは程遠いもの
俺以外にもこの事務所に料理が得意って子は
山ほどいるのに
しかも甘ったれで意地っ張りで
口下手で自分で伝えたいこともまともに伝えられない
姉ちゃんが楽屋に来てくれて本当は嬉しいのに
素直になれなくて帰そうとしちゃったり
自分から話しかけに行けばいいのに勝手に嫉妬したりして...
ただでさえキスマイの足も引っ張ちゃうのに
姉ちゃんの足まで引っ張って迷惑かけて
こんな弟なんて...
「渉?」
渉「ビクッ 起きてたんだ...」
「うん 」
渉「そっか...」
「渉、嫌な夢でもみた?」
渉「なんで?」
「なんで?って いや渉泣いてるから」
俺泣いてたんだ
それに加えて泣き虫ってか
渉「ダサいなぁ...」
「渉 歌っていい?」
渉「急だけどいいよ 姉ちゃんの歌声好きだから」
「🎶きっと言葉では伝えきれない
程の愛のカタチ 不器用なLoveSong」
姉ちゃんが歌い出したのは『Re:』だった
メンバー7人ではじめて作詞したやつ
間奏が来た時に
「ここが一番渉に伝えたい事ね」
「🎶悩んでるかな?落ち込んでるかな?
話して半分にしようよ」
グッと堪えていたものがまた溢れてきた
渉「うぅ...グスッ」
姉ちゃんになら話してもいいかな?
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作者名:チームオレンジ姫 | 作成日時:2024年3月13日 3時