報道系の紅一点はローラー系のおかんのお姉ちゃん

寝室 ページ11

渉side

自分の寝る準備を早めに終わらせ
言われた通り姉ちゃんの部屋へ向かう

コンコンコン
「はいよ」
ガチャ
「いらっしゃい
ほらここ来な」
そう言って姉ちゃんが差したのは姉ちゃんが寝てる布団の隣
渉「え、でも」
「いいからほら」
渉「うわっ」
半ば強制的にいれられた
渉「もう...」
「ほらこうした方が温いし話しやすいじゃん？」
渉「話？」
「いきなり服の裾掴まれてあんな涙目で
『ねぇね』って消え入りそうな声で言われたら
ほっとくわけにもいかないでしょうが
まぁまたどうせ私と実力差比べちゃって
プラスにアンチコメント見ちゃって
自分責めてたんだろうけどさ
でも今回はもう一個何かありそうだけど」
驚いた 全部当たってる
姉ちゃんはほんとにすごい
こういうのも全部見抜いちゃうんだもん
それから姉ちゃんに包み隠さず
全て話した
実際本当はものすごく緊張して不安だったこと
姉ちゃんのパフォーマンスを見て感動とともに
まだ実力差が全然あって涙がこみ上げてきたこと
帰りにトイレに行ったらスタッフさんが話しているのを聞いてしまい言い返したけど言いくるめられてしまったこと
SNSのコメントのこと
何から何まで話すと
いつの間にか泣いていた
姉ちゃんは静かに一言も喋らずにただただ聞いてくれた
話終わると抱きしめられた
「そっかそっか 頑張ったね」
そう言って頭を撫でてくれた
さらに涙が込み上げてきて
渉「うぅ...ｸﾞｽｯ ヒック」
止まんなくて
「よしよしいっぱい泣きな」
渉「ねえねっ ｸﾞｽｯﾋｸｯｽﾞﾋﾞｯ 」
「おーおー大丈夫私ここにいるから」

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