トリセツ五十四 ページ9
夢主side
暑い…
合宿3日目の午後、30℃は容易に超えてるだろうなぁ。ペナルティーは熱中症に気をつけないと危ない…
「23対25か…」
コーチ「梟谷は中々セットを獲らせてくれませんね」
監督「ふむ、あの木兎は実際の試合でも手強いだろうな」
「調子の良い光太郎は、全国で3本の指に入れるほどの選手になるからね」
ペナルティーで外に出て行った鉄郎たち。
大丈夫かな…研磨とか絶対バテてる…
頃合を見て、籠を持って体育館の出入り口に向かった。順番に息をきらした人たちが集まってくる。
「大丈夫？はい」
黒尾「おう、サンキューな」
鉄郎は笑ってドリンクを受け取った。いつも通り、頭もぽんぽんしてくれた。疲れてても何してもちゃんといつも通りのお礼してくれる。
だから好きなんだよなぁ、きっと。
さてと、1番心配なのがビリで帰ってきた。
足がもつれながらもゴールまでとまることなく、ちゃんと走りきった研磨。ホント良い子。
ゴールした途端、その場に蹲った研磨に近寄って声をかけた。
「頑張ったね」
研磨「はぁ…っはぁ…」
「来て、肩貸すから」
フラフラしてる研磨の体を支えながら、体育館の影になってるところへ連れて行く。
その場に座らせると膝を抱えて息を整えようとする研磨。
その時、横からにゅっと鉄郎の腕が伸びてきた。その手にはドリンクとタオル。
黒尾「ほら、研磨の」
「ありがとう鉄郎。研磨、飲める？」
「…ん…」
意識はしっかりしてる。自力で飲める。でも…
黒尾「A？」
「んー…ちょっと触るね研磨」
ちびちびとドリンクを飲んで汗を拭く研磨。少し思うところがあり、ふくらはぎや太股を軽く揉んだり、ほっぺを触ってみた。
黒尾「大丈夫なのか？」
「んー、軽い熱中症かも」
黒尾「マジか。監督に保健室借りるよう言ってくるか？」
「お願い」
鉄郎が戻って監督のとこに行った。ホント、鉄郎は気が利いて頼りになる。
さてと。私はしゃがんで研磨に背を向けた。
研磨「えぇ…」
「歩けるの？歩けないでしょ」
研磨「…さいあく…」
「じゃあここにいる？」
研磨「…」
「ん、良い子」
素直に背中に乗ってくる研磨。顔と頭はタオルで覆ってる。そんなに恥ずかしがることないのに。
「吐き気とか頭痛は？」
研磨「ない…」
「よし。あ、寝ててもいいよ」
研磨「早くして…」
「んー」
もー、反抗期なのかな。
私は研磨をおんぶしたまま、体育館に戻り、監督達のところに向かった。
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Kyaaaa(プロフ) - みかんさん» こちらこそありがとうございます！笑これからもよろしくお願いします！ (2020年1月3日 20時) (
レス) id: 6ff64ceebb (このIDを非表示/違反報告)
みかん - すごく面白かったです！！ありがとうございます笑 (2020年1月2日 18時) (レス) id: fd8c51e0ba (このIDを非表示/違反報告)
Kyaaaa(プロフ) - 夜月─《 *無人* 》☆さん» ありがとうございます( ´艸｀)コメントすっごい嬉しいです！これからも頑張って書きますね(^з^)-☆Chu!! (2019年3月6日 23時) (レス) id: 245f281267 (このIDを非表示/違反報告)
夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - いやツッキー可愛いなおい。第3体育館組の絡み本当好き…ぼっくんかっこよき…更新頑張ってください！ (2019年3月6日 21時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyaaaa | 作成日時：2019年3月5日 12時
