孤爪姉のトリセツ【黒尾鉄郎】 (ページ18)

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トリセツ十七ページ18

夢主side

昨日、泣くだけないたらスッキリした。

冷静な頭で昨日のことを思い返す。※授業中

あれらきっとイライラしてたんだ。

鉄郎は3年生でキャプテンなのだから、考えることも多い。

進路とか、春高とか…

春高？

山本「おぉぉい、お前が授業起きてるなんて明日は嵐k((「ねっねぇ、春高って3年生も行くよね！？」うぉっ！？って、は？」

休み時間、猛虎に慌てて聞いてみた。
猛虎は頭をかきながらうーんと唸る。

山本「そうに決まってる、と信じたい」

「何ソレ」

山本「うるせぇな！俺だって3年生とバレーしてぇよ！

でも、

3年生には将来があるだろ。俺らが口出しする権利はない」

「！…猛虎が、まともな事言ってる」

山本「あぁ！？」

まぁ、確かにそうだよね。

「…最近部活来ないよね、3年生」

山本「あぁ…何でも、部活の時間とかにも進路指導とかあるみてぇだぞ」

「……ん」

知ってる。

それをあの日、待ち伏せして一緒に帰った。

山本「…何か、あったのか？」

「別n((山本「ハイ別に禁止ぃぃ～！」…うざ」

挑発してくるような顔で被せてきた。

山本「ったく、悩みくらい言えよ。聞いてやるのに」

「だって、迷惑かける…」

山本「バーーーカ！今更だっつーの！一体今まで何人に迷惑かけてきたと思ってんだ！

迷子になったり、ドリンク剤溢したり、日誌破ったり！

少なくともバレー部全員には迷惑かけてるぞ。
取扱説明書の注意事項が多いんだよトリセツ女」

「トリセツ女…」

なにその呼び方。

迷惑かけてるぞ、か。

そんなの知ってる。

だからこれ以上、迷惑かけないように、
山本「いつもみたいに！！」

「っ！」

山本「迷惑かけろよ、俺らに、黒尾さんに！ワガママ言えよ！言えるだろ！」

先生「あー……山本－、

授業が始まったんだが、その演説はいつ終わるんだ？」

山本「どぅあああぁぁぁ！！？せっせんせー！！？」

…なんか、分かった気がする。

どうすればいいか。

猛虎は、すごいな。

恥ずかしそうに席についた猛虎にアイコンタクトした。

「ありがとう」

猛虎はグッと親指を立てた。