孤爪姉のトリセツ【黒尾鉄郎】 (ページ17)

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トリセツ十六ページ17

黒尾side

夜久「お前が悪い」

家に帰ってから夜久に電話した。

すっごい着信拒否されたけど、めげずにかけ続けたら出てくれた。

「ううぅ……」
枕に顔を押し付けて唸った。
夜久は呆れたように言う。

夜久「いや確かに、前半は分かるぞ？言ってくれなきゃ分かんないっつーのは分かった。

まぁ腹立つのも分かる」

「…おう」

夜久「後半は言い過ぎだな」

「……うううぅぅ………」

知ってる。言い過ぎた。

何が世話するこっちの身にもなれよ、だ。
そこが好きになったんだろ。

一番ヤバいのは、アレだ。

夜久「しかも何？嫌いって言っ((「あぁーーーー！！」うるせぇ！電話越しに叫ぶな！」

俺のバカヤロー！！！

あること無いこと口走りやがって！！！

夜久「A、傷ついただろーなぁ？」

「うぅぅ～俺はそんなこと言うつもりなかったんだよ～！

何か…進路とか春高とか、最近考えること多くなって、イライラしてて、それで…」

それで……

言い訳か、俺。

夜久「それをそっくりそのままアイツに言って、謝れよ。地に頭つけてな」

夜久はため息をつきながら言った。

夜久「このままだと部活に身が入んねぇだろ、キャプテン」

「…え」

夜久「梟谷グループの合宿までに仲直りしろよ。

春高、行くんだろ」

！！！！

「や…

やっくぅぅーーーーん！！！」

夜久「いやうるせぇって！」

悩みが1個、消えました。

俺は、俺らは、春高に行く。