トリセツ十二 ページ13
夢主side
昨日、あんなことがあって、今日一日鉄郎とは少し気まずかった気がする。
朝はいつも通り3人で登校したけど、鉄郎とまともに話せなかった。
部活は…まぁ、部活だから切り替えてしっかりやったけど。
手繋ぐのとかも衛輔とか信行とかにしている。鉄郎と繋ぎたくないわけじゃないんだけど、なんか…
恥ずかしい。うん。純粋に。
どうしよう。
「ね〜衛輔ぇぇ」
夜久「Aうるせぇ。あと衛輔さんな」
「私どーしたらいーのぉぉぉ」
夜久「無視なのな、まぁ気にしないけど。つーかまだ言ってんのかよ」
「だって私、こんな気持ち初めてでどーしたらいいのかわかんないもん」
部活終わり、私は衛輔に相談することにした。マ○ドナルドで。
夜久「いや付き合えよ。付き合ったら全てが丸くおさまるわ。つーかお前らが付き合わない理由が分からん」
「っな、なに言ってんのよ」
夜久「なに照れてんのよ」
「照れてない…付き合うなんてそんな簡単に言わないで。鉄郎が私のこと好きだったら別だけど」
夜久「何、本気で言ってんのソレ」
衛輔が呆れてるような怒ってるような顔でこちらを見てる。手に持ってるシェイクは今にも握り潰しそうだ。
夜久「黒尾、A大大大好きじゃねーか」
「…それは、多分違う」
夜久「はぁ？」
「私の好きと鉄郎の好きは、多分違う」
途端、衛輔の顔が何とも言えない顔になってった。
「…何」
夜久「いや、お前らホント…」
「…？」
夜久「いや何でも…
まぁでも、気にすることねぇよ」
「そうかな」
夜久「うん。ってかお前はどうしたいの」
「？」
夜久「付き合いたいの？」
付き合う…
「そーゆーの、よく分かんない…
でも、付き合うことで今までの関係が壊れるのはやだ」
夜久「そ。…ま、俺はどっちにしろ応援するつもりだしぃ？」
「ふふ、衛輔やさしい」
夜久「だろ−？でもとりあえず！インハイ予選だろ、今は」
「そうだね。ありがとう」
夜久「おうよ」
衛輔はそう言って二カッと笑った。衛輔って、やっぱり素敵だな。
あれ、
何か忘れてる気がする。
夜久「つーかお前、今日山本と寿司じゃねーの？」
「あ」
夜久「…」
トリセツその七、そんなに大事じゃないことは3歩歩けば忘れます。
次の日
山本「俺待ってたのに！！ずっと！！かっぱで！！待ってたのに！！そんなに大事じゃなかったのかよ！！」※同じクラス
A「ホントごめん」
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作者名：Kyaaaa | 作成日時：2019年2月17日 14時
