44話 父との想い出 ページ44
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『………私の、お父さん………?』
ジェームズ「君は父親の事を知っているかい?」
記憶がない。
お父さんと過ごした日々の事を……
小さい頃だからそんな鮮明に覚えていなかった。
でも、唯一知ってるのは
母が言っていた言葉。
《良く、お父さんと遊んでいたのよ。》
《覚えてないだろうけど、貴女、お父さんの事相当好きだったのね》
『………母から聞いてたぐらいで…幼かったので記憶が全然……、でも、お父さんの事が好きだったって母から聞きました』
ジェームズ「そうか、彼からも君の事を言われていたんだ。相当溺愛していたようだった。」
仕事が忙しいせいか、子供に会えなかったのが相当ストレスが溜まっていたようだった。
ジェームズ「君の父親は、今まで追っていた組織に殺されてね……。最期まで君と母親のことを想っていたよ。」
愛する家族のために、裏の組織を壊滅させる。
それが、お父さんの一生の目標だったらしい。
それを、部下である秀一さんが叶えてくれた。
その事を聞いて私は嬉しかった。
『これで、お父さんも安心して眠れます……』
ジェームズさん、秀一さんに頭を下げた。
ジェームズ「いやいや、頭を下げるのは私の方だ。生まれてきてくれてありがとう」
昔、子供に会わせてやるとジェームズさんに言った後に殺された。
私に会えなかったのは残念だという…。
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その後、ジョディさんやキャメルさんに挨拶を済ましてから秀一さんの家へ向かう。
全然知らなかったお父さんの事も聞けて満足だった。
秀一さんによると着くまで鼻歌を歌っていたらしい。
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『ふぅー……、ひとまず必要な物だけ出せたし、休憩しよう……』
それにしても、秀一さんの家……
独り暮らしにしては大きいような……。
まぁ、今までも工藤邸も大きかったし、それ以上に2人でも余った。
シュウイチ「……A?少し、片付いたら休憩でも……」
扉から秀一さんが顔を覗く。
『あ、大丈夫です。必要な物だけ出せましたし、後はゆっくりやりますから……』
そう言って部屋を出る。
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『………はぁ、何だか、リラックス出来ます……』
シュウイチ「そうか?俺なんか、久しぶり過ぎて場所が忘れかけてる。」
それから色んな話をした。
そのせいか、時間が過ぎていきいつの間にか夜になっていた。
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月詠アリス(プロフ) - 赤井さんはイギリスと日本のハーフですよ。 (2017年5月21日 20時) (レス) id: 53c8a6502e (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。続きを楽しみに待ってる人がいる事は嬉しい限りです!そもそも、上手く出来るか不安でしたけど楽しみにしてる人がいて有り難いです。これからも完結に向けて頑張ります♪ (2017年5月16日 16時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
りん - 続きが楽しみにしてます頑張ってください (2017年5月16日 15時) (レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - Rayさん» ご指摘ありがとうございます。私って恋愛物とかそういう表現がイマイチ苦手でキスとかどうとか何の意味も知らないで書き込んでるんで、指摘されると嬉しいです。またこれからも何かあったらコメントの程宜しくです! (2017年5月11日 22時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - コメント失礼します。フレンチ・キスはディープキスのことを指すのでライトキスと表現を変えた方が良いかと思われます!偉そうにすみませんm(._.)m更新頑張って下さい。応援しています。 (2017年5月11日 21時) (レス) id: 06af8140b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rye?Bourbon | 作成日時:2017年4月9日 8時