さん ページ4
余命宣告をされておよそ2週間が経った。
自分の死が近付いてるのは知っているがまだ死ぬという感覚はまだ感じない。
もしかしたら病気だって事真っ平嘘だと感じる程だ。
そして今日もまた外に出る
そして今日は生憎の雨だった。
傘をさして米花町を歩く。
「なぁ!博士ん家でゲームでもしようぜ!」
「そうですね!行きましょー!!」
前から小学生達が歩いてくる。
俺もあんな頃が20年前にあったんだよなぁ…
「あれ?お兄さん!」
『あー…君か。よく会うね。』
「まだ2回目だよ」
「ねえ、コナン君。このお兄さんは?」
『お友達かい?俺は奏Aって言うんだ。』
「Aお兄さんね!わたし、吉田歩美!」
「僕は円谷光彦です!」
「おれは小嶋元太!好きな食べ物はうな重だぜ!」
大好物は聞いてないんだがな…(苦笑)
「お兄さんは何処に行くの?」
『いや、特に行き先は決めてないな』
「じゃあ、一緒に博士の家に行こうよ!!」
『いや、それは迷惑じゃ……』
バッシャァァン…
『………………………』
「だ、大丈夫?」
すぐ横を車が通った。
それまではまだ良い。
運悪く水しぶきを浴びてしまった。
「大変!お風呂に入ってきれいにしないと!」
「それじゃ博士ん家でお風呂借りに行きましょう!!」
半ば強制に連れ回され見た事がある景色が見えた。
そう、工藤邸の隣である。
「博士ー!お風呂貸してー!」
奥から出て来たのは太やかな男性だった。
博士は俺の格好を見て驚き直ぐにお風呂の準備をして下さった。
「しん…コナン君、彼に合う服がないから昴くんから服を借りてきてもらってもいいかな?」
「わかった。」
『(しん…コナン君?なんだそりゃ)』
・
気持ちよくシャワーを浴びてる中、
俺はこれからの事について悩んでいた。
もう、俺は命短い人間。
沢山の人に出会って突然の死なんて、子供達は受け入れられないだろう。
「Aお兄さん、替えの服此処に置いとくねー!」
『あ、嗚呼。ありがとう』
くそ…。これじゃ、また彼に会うために工藤邸に行かないといけなくなった。
彼処広くて心地悪いんだよなぁ。
『風呂、借りました…。』
お風呂から出るとゲームしてる子供達と本を読んでるコナン君。
そしてファッション誌を見ている女の子がひとり。
「……!」
『………俺の顔に何かついてるか?』
「…いえ、なんでも…。」
何だこの子は…。
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作者名:Rye?Bourbon x他1人 | 作成日時:2018年4月23日 7時