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『……』
相変わらずな綺麗なフォームにスパイクにサーブにレシーブ
そして、無駄のない動き。フォーメーション。
全てにおいて、ムカつく。なんだよこいつら。ロボットか
『覚、ミスれ、そして怒られろ』
天童「オレだけ理不尽!!!」
『あと、覚。2m越えの子居るでしょ?
あの子のブロック勝負行って。アドバイスも兼ねてだよ』
天童「あいよーー」
大平(こういう所はしっかりとしているんだよな〜)
『山形、ドリンクなくなる?』
山形「おう、別の取っていいか?」
『籠の中のタオルと一緒に置いてあるやつ!』
山形「りょーかいー!」
『若利、柔軟』
牛島「手首」
『そう! 左手の方念入りに!』
牛島「分かった」
まるでお母さん。
OBの3年生全員を子守りをしているかのように思われるこの光景。いかにも異常である。
『!!』
白鳥沢の3年の人達に囲まれながら
会話を弾ませつつも選手達にアドバイスをしていた姫崎だが、急に180度 体の向きを変えた。
変な音がしたからである。
『今の誰! 怪我してないっ!? 』
またまたボールが指の変な位置に当たると起きる現象
突き指や捻挫、骨折にまでなる違和感。
「すみません、大丈夫です!」
一人の男が軽く手を挙げてそう答えた。
姫崎は念の為に手をしっかりとみて顔の表情まで見た。
大平「救急箱いる?」
『いや、大丈夫ぽい。……痛かったら直ぐに教えてね』
「はい!すみません」
大平に、気にかけてくれてありがとうと感謝を述べている姫崎。やはりここで誰もが思った。この人間は仕事が出来る女である。、そして、仲間想いなのだと。。
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甘党 - まだ、続いて欲しいなぁ,,, (2021年10月15日 22時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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